薬剤師の話
病院で働いている薬剤師が、薬や医療についての情報などを配信していきます。 講演や執筆依頼などは、rodvmaj@yahoo.co.jpまで気軽にご連絡ください。
2013年11月19日火曜日
■透析患者への帯状疱疹治療:バルトレックスの投与量
・透析後に1回
500
mgを週3回投与する。
・TDM実施が望ましく、アシクロビル脳症と思われる精神神経症状が現れたら血液透析によって除去する。
※単純疱疹:透析後に1回
250
mgを週3回投与する。
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2013年11月18日月曜日
■透析患者へのクラビットの投与量
・初日
500
mgを
1
回投与。
3
日目以降
250
mgを
2
日に
1
回投与
(
米国添付文書
)
・初日
500
mgを
1
回投与。
2
日目以降
125
mgを
1
日に
1
回投与
(
英国添付文書
)
▽体重
40
kg未満は初回
250
mgとすることも考慮。
▽透析日は、透析後服用が望ましい。
▽HD・CAPDでは効率的には除去できない。
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2013年11月17日日曜日
■ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の等価換算
ゾルピデム
(
マイスリー
)10
mg
≒
ゾピクロン
(
アモバン
)7.5
mg
≒トリアゾラム
(
ハルシオン
)2.5
mg
≒
ロルメタゼパム
(
ロラメット・エバミール
)1
mg
≒リルマザホン
(
リスミー
)2
mg
≒ブロチゾラム
(
レンドルミン
)0.25
mg
≒エチゾラム
(
デパス
)1.5
mg
≒フルニトラゼパム
(
サイレース・ロヒプノール
)1
mg
≒ニトラゼパム
(
ベンザリン・ネルボン
)5
mg
≒エスタゾラム
(
ユーロジン
)2
mg
≒クアゼパム
(
ドラール
)15
mg
≒ハロキサゾラム
(
ソメリン
)5
mg
≒フルラゼパム
(
ベノジール・ダルメート
)15
mg
※作用時間などに違いがあるため、実際には薬剤間の力価の比較は困難である。
同作用時間の睡眠薬切り替えの目安にはなるかもしれない。
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2013年11月16日土曜日
■睡眠薬の種類
≪超短時間型≫
▽マイスリー
・特にω
1
受容体に選択的に結合し、催眠・鎮静作用を示す。
・筋弛緩作用が弱く、翌朝までの持ち越し効果が少ない。
・処方日数制限
30
日まで。
▽アモバン
・筋弛緩作用は弱く、夜間や翌日のふらつき、転倒が少ない。
・排泄される過程において、苦味を持つ代謝物が唾液中に分泌されるため、翌朝まで苦味が残ることがある。
・処方日数制限は、特にない。
▽ハルシオン
・効果発現が速やかで、入眠障害に有効。
・高力価で半減期が短いため、半跳性不眠を起こしやすい。
・薬物依存に対する注意が必要。
・一過性の記憶障害やもうろう状態を起こすことがある。
・併用禁忌薬剤もある。
・処方日数制限
30
日まで。
≪短時間型≫
▽エバミール
・入眠障害に有効。
・肝機能の低下している患者にも使用しやすい。
・レム睡眠の反跳や持ち越し効果は少ない。
・処方日数制限
30
日まで。
▽リスミー
・4種類の活性代謝物の半減期は
10
時間であり、適度に睡眠を持続させる。
・筋弛緩作用は弱いので、ふらつきは少ない。
・処方日数制限は、特にない。
▽レンドルミン
・効果発現が
15
~
30
分と速やかであり、入眠障害に対して有効。
・作用持続時間が
7
~
8
時間であり、翌朝への持ち越し効果は少ないが、健忘の報告がある。
・処方日数制限
30
日まで。
▽デパス
・入眠障害に有効。
・抗うつ効果や抗不安効果もあるため、うつ病・神経・心身症などの睡眠障害に効果的である。
・高齢者への投与は、筋弛緩作用を併せ持つため、転倒・転落・骨折などの危険性に注意が必要。
・処方日数制限は、特にない。
≪中間型≫
▽サイレース・ロヒプノール
・熟眠障害に有効。
・入眠作用は強力で、夜間の覚醒回数も少ない。
・中程度の持ち越し効果がみられる。
・注射製剤もある。
・日本では第2種向精神薬に指定されており、米国への持ち込みは禁止されている。
・処方日数制限
30
日まで。
▽ユーロジン
・熟眠障害に有効。
・中途覚醒の少ない安定した睡眠が得られる。
・抗不安・筋弛緩・抗痙攣作用を併せ持つ。
・高齢者への投与は、転倒・転落・骨折などの危険性に注意が必要。
・処方日数制限
30
日まで。
▽ベンザリン・ネルボン
・日本で最初のベンゾジアゼピン系睡眠薬であり、国内の睡眠導入薬開発時の基準薬である。
・熟眠障害に有効。
・筋弛緩作用・抗けいれん作用が強く、抗てんかん薬としての適応も持っている。
・高齢者への投与は、転倒・転落・骨折などの危険性に注意が必要。
・処方日数制限
90
日まで。
≪長時間型≫
▽ドラール
・特にω
1
受容体に選択的に結合する。
・催眠鎮静作用に比べ、筋弛緩作用は弱い。
・半減期が長いため、熟眠障害や中途覚醒に有効。
・胃内容物の残留により、吸収が増大し、血中濃度が空腹時の
2
~
3
倍上昇するとの報告があるため、食後の服用は避ける。
・処方日数制限
30
日まで。
▽ソメリン
・半減期がきわめて長く、中途覚醒・早朝覚醒に有効である。
・処方日数制限
30
日まで。
▽ベノジール・ダルメート
・半減期が長く、2週間以上連続服用していると、代謝物が薬効の大部分を占めるようになる。そのため中途覚醒、早朝覚醒に対して効果を示す。
・日中不安を抑制する。
・処方日数制限
30
日まで。
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2013年11月15日金曜日
■第二世代抗ヒスタミン薬の中で初回投与時に速やかな効果発現が期待できる薬剤は!?
■第二世代抗ヒスタミン薬の中で初回投与時に速やかな効果発現が期待できる薬剤は!?
≪初回投与時に早くT-maxになるため効果発現が期待できる順≫
アゼプチン>アレロック>タリオン>ジルテック>アレジオン>アレグラ>クラリチン>セルテクト>ザジテン>レミカット・ダレン>エバステル>ゼスラン・ニポラジン
※効果の強さの順ではありません。
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