≪作用機序≫
平滑筋・心筋・外分泌腺などを支配するコリン作動性筋後繊維に作用し、副交感神経を遮断し、迷走神経を阻害する。
低用量(0.25mg)で徐脈、高用量で心拍数を増加させる。
≪適応≫
徐脈・結節レベルでの房室ブロックに使用する。心静止でアドレナリンが無効の場合には、アトロピンを考慮する。PEA・心静止のいずれにもルーチン使用を推奨しない。
≪用法≫
不安定な徐脈:1回0.5mgを3〜5分おきに総投与量1.5〜3mgまで反復投与する。
心静止:1mg静脈投与し、3〜5分ごとに総投与量3mgまで反復投与する。
≪注意≫
心筋梗塞に併発する徐脈、房室伝導障害では、アトロピンにより心拍数が増加して心筋虚血が進行し、VF/VTを誘発することがある。
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≪作用機序≫
非アドレナリン性の血管収縮薬で、平滑筋の受容体を刺激し、末梢血管を収縮させ、血圧を上昇させる。
アドレナリン受容体を経由しないため蘇生において副作用となり得る心筋に対するβ作用はない。
アドレナリンより作用時間が長い(半減期10〜20分)ため、1回の投与でよい。
≪適応≫
アドレナリンは、アシドーシスの進行により血管収縮作用が弱くなり、心筋酸素消費量を増加させるため、アドレナリンの代用としてVF/無脈性VT・PEA・Asystoleに使用できる。
アドレナリンと同様、心停止例の短期予後を改善することから、成人において投与を考慮してもよい。
小児・乳児に対しては、否定や肯定をするだけのデータが十分にない。
バソプレシンの効果無効時は、3〜5分後にアドレナリンを追加投与する。
≪用法≫
1回投与量40単位(2A)を静脈内投与する。
ただし、保険適応外の使用となる。
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