2017年3月27日月曜日

■麻疹(はしか)の病態と臨床症状

▽麻疹の病態
・麻疹ウィルスを含んだ飛沫や飛沫核を吸入することで感染する。
・麻疹ウィルスは、上気道上皮細胞やリンパ組織のリンパ球などに感染し、所属リンパ節で増殖後、一次ウィルス血症を経て全身の細胞内皮系で増殖する。その後二次ウィルス血症により全身の皮膚や諸臓器に移行するとともに、気道粘膜での増殖も進む。
・リンパ球増殖能の低下、樹状細胞の機能低下、IL-10の増加などにより、自然・獲得免疫の低下が数週から数カ月続く。

▽臨床症状
・潜伏期812日。
・発熱・咳嗽・鼻汁・結膜充血などが34日みられ(カタル期)、その後左右の頬粘膜にKoplik斑が出現する。
一時解熱後再び高熱が34日続き(二峰性発熱)、斑状丘疹性紅斑が耳介後部・顔面から体幹・四肢へ広がる(発疹期)。発疹は融合傾向となり、710日で色素沈着を残し消退する。



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