2014年4月8日火曜日

■勃起不全改善薬『シアリス錠』の排尿障害への適応外使用が、『ザルティア錠』で保険適応可能になります。

ザルティア錠2.5mg・5mg

≪一般名≫
タダラフィル➡シアリス錠と同じ成分

≪効能・効果≫
前立腺肥大症に伴う排尿障害

≪用法・用量≫
通常成人には、1日1回タダラフィルとして5mgを経口投与する。

≪特徴≫
・前立腺肥大症に伴う排尿障害改善剤としては初めてとなるPDE5阻害作用を有する。
・1日1回の投与で、国際前立腺症状スコア(IPSS)トータルスコア、IPSS排尿症状スコア、IPSS蓄尿症状スコア及びIPSS QOLスコアをプラセボに比べて有意に改善しました。
・1年に渡る投与によって、排尿障害の症状改善効果を維持した。

≪作用機序≫
ザルティアは、血管や下部尿路組織に分布するPDE5を阻害することによりNOによって産生されるcGMP濃度を上昇させ、平滑筋細胞を弛緩します。

≪警告≫
・ザルティアと硝酸剤又は、一酸化窒素(NO)供与罪(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソビド等)との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるので、本剤投与の前に硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤が投与されていないことを十分確認し、本剤投与中及び投与後においても硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与罪が投与されないよう十分注意すること
・死亡例を含む心筋梗塞等の重篤な心血管系等の有害事象が報告されているので、本剤投与の前に、心血管系障害の有無を十分確認すること。

≪併用禁忌≫
硝酸剤及びNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)
➡併用により、降圧作用を増強するとの報告がある。
※NOはcGMPの産生を刺激し、一方、本剤はcGMPの分解を抑制することによりcGMPの増大を介するNOの降圧作用が増強する。

▼勃起不全改善薬『シアリス錠5mg・10mg・20mg』の排尿障害への適応外使用が、『ザルティア錠2.5mg・5mg』で保険が適応可能になります。

▼ザルティアの前立腺肥大症に伴う排尿障害は保険が通りますが、レビトラの勃起不全改善薬としては保険適応外になります➡シアリスに比べザルティアは安く手に入る。
ザルティアを大量に処方され、処方された薬が転売されているっていう事態にだけはならないでほしいと思います・・・。



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