2014年3月12日水曜日

■フィジオ140輸液:ブドウ糖1%配合の意義

≪フィジオ140輸液≫
▼生体内脂肪の異化亢進を抑制し、血糖の異常上昇を起こしにくい1%ブドウ糖濃度である。
過度の高血糖及び尿中グルコース排泄を回避しつつ、肝臓グリコーゲン含量を抑制する目的で、ブドウ糖1%配合している。
▼細胞外液により近づいた電解質組成である。
浸透圧比:約1。
ナトリウム濃度140mEq/L、マグネシウム2mEq/Lを配合。
▼アルカリ化剤として、酢酸ナトリウムを配合

≪ブドウ糖1%配合の意義≫
▼0%糖濃度輸液
①術前絶食による飢餓状態に0%糖濃度輸液を投与。
②肝臓グリコーゲンの消費
③低血糖
④生体内脂肪異化亢進
⑤血中遊離脂肪酸ケトン体上昇など
⑥ケトアシドーシスなど・・・。
▼5%糖濃度輸液
①5%糖濃度輸液投与
②手術侵襲が加わる
③高血糖
④尿糖排泄
⑤電解質バランスの低下
『フィジオ140輸液』は、これらを回避するため1%ブドウ糖濃度となっている。



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