2022年2月1日火曜日

■胃切除、胃全摘患者では、胃酸分泌低下する。 DI情報2021年8月25日

貧血を起こしやすくするため、鉄剤で補正する必要あり。
鉄剤には、徐放性製剤と非徐放性製剤がある。
・徐放性製剤⇒胃酸がないと効果なし、胃切除者に不適。
・非徐放性製剤⇒胃酸分泌低下しててもOK。胃切除者でも有効性あり。
フェロミア(クエン酸第一鉄)は、酸性から中性の広いpH域で溶解する低胃酸状態でもよく吸収する。


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2022年1月31日月曜日

■周術期の降圧剤について DI情報2021年8月24日

 術前の降圧剤を継続することによって、麻酔中の低血圧が発生する頻度が上昇するが、

一方で、術後早期の高血圧頻度を減少させる⇒継続or中止、どちらでも可。

・Ca拮抗剤・・・継続でOK

・ACEI、ARB・・・血圧低下に加え腎障害に注意

・利尿剤・・・脱水、腎障害に注意

・β遮断薬・・・継続でOK(不整脈リスクを減少させる)

  ⇒ただし、手術前7日以内に新たに薬剤開始した場合、徐脈や脳卒中、死亡リスクが増加したとの報告あり。



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2022年1月28日金曜日

■石灰乾燥剤の誤飲について DI情報2021年8月19日

口の潰瘍、舌のびらん、喉の痛みを訴えておられる。

腐食性の食道炎疑い、腐食性口内炎と病名つけられていた。

処置法:催吐禁忌、胃洗浄・粘膜保護剤(アルロイドG、牛乳)、下剤(マグコロールP)、対症療法(抗生剤、ステロイド剤...etc)

眼に入った場合、充血浮腫などおこり、最悪失明に至る。洗浄とヒアルロン酸点眼液で処置を行う。


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2022年1月27日木曜日

■腫瘍崩壊症候群(TLS) DI情報2021年8月12日

高尿酸血症、高カリウム血症、高リン血症のうち、2つ以上の異常が、化学療法開始3日前~開始後7日以内に認められた場合、laboratory TLS(LTLS)と診断される。
通常12~72時間以内に発症。
それに先立ち、高カリウム血症が出現することが多い(6~72時間)。

≪治療法・予防法≫
①水分負荷、利尿
②アロプリノール(適応外)、フェブキソスタット60mg投与
③高Kへの対処
④ラスブリカーゼ投与

≪推定原因医薬品≫
イマチニブ、リツキシマブ、カペシタビン、スニチニブ、ドセタキセル、ゲムシタビン、ベバシズマブetc


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2022年1月26日水曜日

■メイロン注20mlに、インジケーターが付いている理由は? DI情報2021年8月11日

 メイロン注の成分として炭酸水素ナトリウムを含有する製剤は、徐々に炭酸ガスが放出されていってしまいます。製剤の安定性を確保するために、容器を炭酸ガスバリア性のフィルムで包装し、包装内を炭酸炭酸ガスで置換してあります。外袋に穴があったり、包装内の炭酸ガスが抜けていると、インジケーター全体が、黄色から紫色に変色します。インジケーターの色が黄色の状態では密封性が保たれていますが、外袋の密封性が損なわれるとインジケーターの色は紫色に変色し、使用することが望ましくありません。使用しないでください。

 

炭酸水素ナトリウムを含有する製剤は安定性を確保するために、包装内を炭酸ガス置換しており、さらに炭酸ガスバリア性フィルムの外袋で包装しています。外袋にピンホールがある場合はインジケーター全体が紫に変色します。保管環境(高温、高湿)の影響により、部分的にインジケーター内部で水分が凝集し、その結果、インジケーターのインク成分も凝集した茶褐色の斑点が発生することがありますが、インジケーターの機能や内容液の品質には影響しません。


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