2018年1月24日水曜日

■教え方の基本フレームワーク

▽やらせる前
①やって見せる
仕事を分解して重要なポイントを伝える。
やって見せる際に『ここを見てね』と見て欲しい部分・身につけて欲しい部分を提示する。
良くないのは、『何でもいいから、とりあえず私がやることを見て』という教え方。

②説明する。
相手に説明する時に大切なのは、相手の理解度を量ること。
・相手が理解できる分量はどれぐらいか。
・どういう言葉を使って、どれぐらいのスピードで教えるか。
・今持っている知識・経験はどれぐらいか。
理解度を高めるために、これらを確認した上で説明に入る。
説明に入る前に相手に質問を出させるのもよい。
説明する際には、一度にすべてを説明しようとせず、最初から説明しない部分を残しておくことも大切であり、重要なのは次の3点を盛り込む。

≪説明すべきこと≫
・WHY:なぜやるのか?→目的、理由、全体の中での位置づけ
・WHAT:なにをやるのか?→やるべきこと、内容、項目
・HOW:どうやってやるのか?→方法、やり方、ノウハウ
また、説明しっぱなしにせず、説明したら相手がどれぐらい理解したのかを確認すること。そのためには、復唱させる、質問させる、質問に答えさせる、レポートを書かせる、マニュアルを書かせる、試しにやらせてみるなどといった方法が有効。

   実行させる。
≪実行の手順≫
1.自分ならどうやるかを言わせる。
これまで提供した情報をもとに、どのようにやるのかを考えさせ、それを確認する。
2.ゴールを確認し、合意する。
どこまでやれば合格かというゴール(目標)を設定する。
3.最後までやらせる、観察する。
一度始めさせたら、よほどのことがない限り最後までやらせる。
またその様子をできる限り観察する。
観察は具体的な行動に着目すること。
できるだけ細かく観察し、メモを取っておくことがおすすめ。
ただし、観察は余計なプレッシャーを与えないようにあくまでもさりげなくが基本。
4.報告を受ける。
現状の様子がどうだったか、自分がどのように立ち振る舞ったかなどを報告させる。
報告を受ける際は、事実と主観を聞き分けるようにすること。
そして、最終的に目標が達成できたかどうかを明確にさせることも重要。

▽やらせた後
④評価する
ここでの評価は、部下・後輩がやったことが正しいか・間違っていたか、その良し悪しを判断し、伝えてあげること。
実際に評価する際ですが、こちらからいろいろと話す前に、まずは部下・後輩に話をさせることがおすすめ。
『どうだった?』『気づいたことはある?』などと質問すると、本人の考えや意見が引き出しやすい。
それに言いたいことが言えると、フィードバックを受け入れる余地がでてくる。
まずは話したいことを吐き出させた後で、こちらの評価を伝える。
評価の基本は、事前に合意したゴールが達成されたかどうかを基準とすること。
達成できた場合は何が良かったのか、達成できなかった場合は何が悪かったのかをコメントする。
その際、具体的な行動が添えられるとより良い。
ここで実行させるの段階で記録したメモが役立つ。
次の点に注意し、褒める・改善を促す。
・褒める・・・理由とともに褒める。
・改善を促す・・・良い点を伝えた後に改善点を伝える、ダメなことでもハッキリ言ってあげることが本人の成長を助ける。



≪相互リンク≫
薬剤師の話
薬剤師のメモ帳
病院薬剤師日記

■話が面白くない7つの原因

『話が面白い人』➡『その人自身が面白い』or『面白い情報を持っているか』
ネタか角度かタイミングに態度と雰囲気。

▼小ネタがない
新しい新情報など刺激のあるネタ。

▼意見に角度がない
自分なりのモノの見方や世界観にうまく変換できる能力がある。
人とは異なる角度で物事を語れる。
ありきたりな話はつまらない。

▼自分をさらけ出せない
カッコつけてばかりではダメ。
自分の意見が出せない。

▼まじめすぎる
真面目な人が真面目な話をすること程つまらないことはない。
話が弾まない。

▼暗い
愚痴が過ぎると後味が悪くなる。

▼話し方がいつも同じ
話の内容や話す相手が変わっても同じ話し方では面白くない。

▼前置きが長い
ダラダラと説明が続くと、相手は、内容を判断する前にイライラしています。



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薬剤師の話
薬剤師のメモ帳
病院薬剤師日記

■伝わる話し方トレーニング

▼声の出し方トレーニング
①すーーーーーーー。

②はっはっはっはっはっはっはっは。

③あいうえお いうえおあ うえおあい えおあいう おあいうえ ・・・。

④あ・え・い・う・え・お・あ・お ・・・。

⑤今日、急にキョンキョンの故郷北極で、究極の交響曲9番をきく

⑥消化器消費者訴訟で、消費者勝訴 ×3

⑦あの竹垣に竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから、竹立てかけたのです。

⑧灘(なだ)だな、灘(なだ)だな、灘(なだ)なんだな ×3

⑨くらげポミョポミョ、みポミョポミョ、合わせてポミョポミョ、むポミョポミョ ×2

⑩バーバパパのパン、バーバパパのパパのパン、バーバパパのパンは、パンダパン、バーバパパのパパのパンは、パンクしそうなパン

⑪親ガメの背中に子ガメをのせて、子ガメの背中に孫ガメのせて、孫ガメの背中にひ孫ガメのせて、親ガメこけたら、子ガメ、孫ガメ、ひ孫ガメこけた

⑫顔の筋肉トレーニング(思いっきり顔全体を動かすことが大事)

あ・う・あ・う・あ・う

上・下・上・下・上・下

左・右・左・右・左・右

右回りに1周

⑬『バパマ』と10回言う

▼相手が10人でも1000人でもひとりひとりに話す

▼紙やスクリーンや空中に話しかけない

▼豊かな表情で話す

▼5大ゴミ用語
・『え―』『あー』『あのー』⇒意味はない
・『~させていただきます』⇒『します、いたします』で十分
・『~したいと思います』⇒思いはナシでもいい
・『~のほう』⇒不要
説明のほう、資料のほう
・『本当に』の連呼⇒言えば言うほど嘘っぽくなる

▼この人の話を聞きたい
・聞き取りやすい
・自分に話しかけてくれる
・学ぶことがある(具体的な話)
・その人でしか話せないことを話せる(体験談)
・人間らしい
・自分なりの思いや考えがある
心底友達になりたいと思える人+助けてあげたくなる人

▼3ステップトーキング
・テーマ 何についての話か
『~についてお話します』

・エピソード(体験談・実例)
『実際にこういうことがありました』

・言いたいこと 思い・考え
『だから、○○なんです』

▼目安時間
一言・・・1分
スピーチ・・・3分
講演・・・一つの話を3分以内にまとめる

▼×自慢話⇒○役立つ話

▼5ステップ
・うまくいかなかった時の状態
いつ、どこで、何をしていて、どううまくいかなかったか

・うまくいくやり方に気づいた瞬間の話
いつ、どこで、何があって、何に気づいたか

・気づいたあとに自分がどのように行動を変えたか
やりかたを、どのように変えたか、具体的に何をしたか

・行動を変えたらどうなったか
こんなふうにうまくいくようになった

・つまり何が成功のポイントなのか
うまくいかない⇒うまくいく ポイントは○○だ

▼自己紹介⇒3K 関心 共感 貢献
・人がもっとも関心をもつのは自分のことである
・自分に関心をもってくれる人
・自分と共通点をもち共感してくれる人
・自分に貢献してくれる人
の言うことに心を動かされる。
好きになる。

▼準備と練習
・話す内容を書き出す
・時間をはかる
・すらすら話せるまで練習する
・自分撮りする
・自分で見る
×2セット



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薬剤師の話
薬剤師のメモ帳
病院薬剤師日記

■人前でうまく話すための直前チェックリスト

▼『今日あったこと』を話そう
▼自分の名前が、相手に伝わっていないことに気づこう
▼話す前に、自己紹介をきちんとしよう
▼倫理に情熱をのせよう
▼1回の発言に2つ以上話さない
▼言うことが決まらないうちに話さない
▼大勢に対しても一人に対してのつもりで話そう
▼会場の中で、一番聞いてくれる人をまず見つけよう
▼両端の人に向かって話そう。
▼司会者が紹介してくれている間、自分を見ている人を探そう
▼話す前に、入り方と終わり方をもう一度確認しよう
▼その時起こった面白い話を冒頭にもってくる
▼資料を渡さないで話そう
▼その場の空気を壊さない
▼なぜその質問が出てきたかを、考えて答えよう
▼質疑応答には、全員に役立つ答え方をしよう
▼『えー』で話し始めない
▼『本気』を伝えるつもりで話そう
▼テンションをあげよう



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薬剤師の話
薬剤師のメモ帳
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2018年1月22日月曜日

■感染経路別予防策

【空気予防策】

空気感染は、直径5μm未満の飛沫核が、長時間空中を浮遊することにより伝播し、咳やくしゃみ、会話、気管吸引などの処置時に感染します。
空気予防策が対象とする主な感染症は、「麻疹」「水痘」「結核」です。
空気予防策は、患者配置と換気により空気の流れを管理し、個人用防護具により吸入を防止します。
空気予防策のために、医療従事者及び患者が使用しなければならないマスクは、
『医療従事者がN95マスク』
『患者がサージカルマスク』
です。
吸入の防止のため、医療従事者は、0.3μmの微粒子の吸着が可能な「N95マスク」を着用します。
一方、患者さんには検査や処置などで病室外に出る際には、「サージカルマスク」を着用していただきます。


【飛沫予防策】

飛沫感染は、直径5μm以上の飛沫が、短時間浮遊、落下することにより伝播し、咳、くしゃみ、会話、気管吸引などの処置時に感染します。
飛沫予防策が対象とする主な感染症及び病原体は、インフルエンザ菌や髄膜炎、敗血症、風疹ウイルスによる風疹などです。
飛沫予防策が必要な患者さんは、原則個室隔離ですが、大部屋しか利用できない場合は、同じ病原体による感染症の患者同士の集団隔離を行います。
また、個室隔離ができない場合は、ベッドの距離を1mとし、隣のベッドとカーテンで隔離すること(飛沫拡散予防)も有用です。
複数のスタッフが頻繁にカーテンに触れるため、カーテンはつねに汚染されていることを認識しておくことが重要です
カーテンに触れる際は、できるだけマスク、手袋を着用します。
病室又は仕切られた区域に入る際には、サージカルマスクを着用します。
手袋やエプロンとともに、サージカルマスクも病室の前に設置し、いつでもサージカルマスクを使用できる環境にしておきます。
また、飛沫予防策が必要な患者さんの病室前やベッド前にラベルを掲示し、飛沫予防策が必要な患者情報を共有することが重要です。


【接触予防策】

接触感染は、 直接又は第三者及び環境水平面を介し伝播し、患者周囲の物品との接触や診療・処置時、体位変換などの介護、清掃などで感染します。
・環境水平面:ベッドや机など。
接触予防策が対象とする主な病原体は、多剤耐性菌やクロストリジウム・ディフィシル、腸管出血性大腸菌などの細菌、しらみや疥癬虫などの寄生虫です。
接触予防策が対象とする主なウイルスは、A型肝炎ウイルスやロタウイルス、RSウイルスなどです。
接触予防策が必要な患者さんは、急性期病院では、可能な場合は「個室隔離」しますが、個室が少ない場合は排膿や失禁がみられる患者を優先して「個室隔離」し、同じ病原体の場合は「集団隔離」します。
また、同じ病原体でない患者さんがいる場合は、免疫不全者と同室にせず、ベッドの距離を1mとし、隣のベッドとカーテンで隔離し患者のケアごとに個人用防護具を交換し、手洗いをします。
カーテンに触れる際は、できるだけマスク、手袋を着用します。
長期療養型施設では、ケースバイケースで、個室隔離を検討します。
診療所では、患者さんをすぐに診察室に入れます。
患者さんの皮膚や患者さんの近くの器具にさわる、あるいは触れる可能性があるときは、手袋を使用します。
また、手袋は病室に入るときに着用し、患者ケアが終わったら、ただちに手袋は外します。
なお、患者さんに接触する前後には、例え手袋を使用しても必ず手指衛生が必要です。
白衣が患者や汚染した環境表面、患者近くの器具に直接接触すると予想されるときは、ガウンを使用します。
また、ガウンは病室に入るときに着用し、病室を出る前に脱ぎます。脱いだ後に、白衣や皮膚が汚染していないかを確認します。
なお、患者さんに接触する前後には、必ず手指衛生が必要です。
患者ケア用の器具は、標準予防策に従って取り扱います。
次の3つが対策のポイントとなります。
①採血ホルダーやマスク、手袋などの使い捨て用具を使用します。
②患者専用の器具(聴診器や体温計など)を使用します。
③複数の患者に使用しなければならない場合は、使用前に擦式消毒します。



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