2017年11月13日月曜日

■『ルンバール』とは!? そして、ルンバールの『適応』と『禁忌』とは!?


『ルンバールとは!?』

ルンバールは、腰椎部で行う脳髄液採取または検査のことであり、一般的には『腰椎穿刺』と言います。背中から腰椎と腰椎の間に針を刺し、脊髄くも膜下腔に存在する髄液を採取する手技であり、主に髄膜炎・脳腫瘍・くも膜下出血などの診断・検査に行います。
穿刺後に髄液の圧力を計り、糖や細胞数、蛋白などの各種データを測定するために56ml程度の髄液を採取しますが、この手技は難しいものではなく、15分~20分程度で終わる簡単なものです。
しかしながら、侵襲を伴う検査であるため、穿刺箇所や穿刺深度により合併症を発症することもあります。また、髄液を採取することで、髄膜や神経、静脈が下方に牽引され、鈍い頭痛を伴うことがあります。

【ルンバールの適応】

ルンバールが適応となるのは主に脳疾患や神経疾患です。これらの疾患の発症時には、髄液の値(圧・蛋白・糖など)が変化するために、髄液を採取し検査することで、病気の判別を行います。なお、一般的に適応となるのは以下の疾患です。
・髄膜炎
・くも膜下出血
・クモ膜下腔閉塞
・脳腫瘍
・特発性頭蓋内圧亢進症
・ギランバレー症候群
・多発性硬化症
・神経梅毒
・神経ペーチェット病
また、上記の疾患の判別だけでなく、場合によっては抗癌剤の髄注や脊髄造影のための造影剤注入の際にも行われます。
 

【ルンバールの禁忌】

・頭蓋内圧亢進が著しい場合(脳ヘルニア(大後頭孔ヘルニア)をきたすような頭蓋内圧亢進のみ禁忌)
・著しい出血傾向のある場合
・穿刺部位に感染巣がある場合
・脊髄の動静脈奇形がある場合
中でも気をつけなければいけないのが、頭蓋内圧が亢進している場合です。腫瘍や出血、膿瘍などによって頭蓋骨の中が圧迫された状態を「頭蓋内圧亢進」と言い、髄液を採取することで、脳圧が一気に下がり、大後頭孔を通って脳が外に飛び出す「脳ヘルニア」を発症する可能性があります。
ただし、髄膜炎などで頭蓋内圧が亢進している場合でも、腫瘍や出血、膿瘍などが原因で脳ヘルニアをきたす“可能性がない”場合には禁忌とはなりません。



■『高齢患者』・『意識障害のある患者』・『小児患者』・『在宅』の輸液管理のポイント


■『高齢患者』の輸液管理のポイント

・高齢者では、知覚感覚の低下によって血管外に漏れていても痛みを訴えない場合や、医療者に遠慮して異常を感じても訴えない場合がある。このため観察を十分に行う。

・輸液側の腕の動かしてよい可動域を説明する。

・ベッドから立ち上がる際や点滴スタンドを持って歩行する際の転倒予防のため、トイレなどの移動前には必ずナースコールを押すよう説明する。

・移動時に輸液ラインが足に絡まないようにラインの長さを調節する。

・衛生面から、輸液ラインが膝より低い位置にならないようにする。


■意識障害のある患者の輸液管理のポイント

・看護師の間で連携を取り、患者の症状の変化や針の刺入部、輸液ラインに異常がないか観察をこまめに行う。

・自己抜針の予防として、輸液ラインはパジャマの下を這わせる。

・点滴スタンドが患者の視界に入らないように頭側に置く。

・ベッドからの転落防止のため、必ずベッド柵を上げる。

・危険行動が見られる場合、センサーを取り付ける。


■小児患者の輸液管理のポイント

・輸液の必要性を理解可能な表現でわかりやすく説明する。

・指しゃぶりの手に刺入しないなど、行動制限が最小限になるように工夫する。

・乳幼児は、特に刺入部位の発赤、浸潤、腫脹の有無を反対側と比較し、十分な観察を行う。

・輸液ラインのループ部分の輪が引っかからないようにする。

・刺入部位の保持のためシーネで固定し、絆創膏のはがれ、汚れ、末梢の循環状態の観察を行い、シーネ固定は適宜交換し、皮膚の清潔を保つ。

・急速な滴下により循環器系に過剰な負荷がかかるため、補液量に十分に注意する。

■在宅の輸液管理のポイント

・在宅輸液を導入する際の看護ポイントとしては、

①医療処置の必要性、緊急時対応などの十分な説明。

②針や輸液ラインの清潔操作、輸液管理や輸液ポンプの操作の指導。

③介護ベッドなどの療養環境の整備。

④ケアマネージャー、訪問診療や訪問看護との連携などがある。




≪相互リンク≫

■膀胱がんの病期と膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法


膀胱がんの
タイプ


膀胱がんの状態


リンパ節か他の

臓器への転移


病期


表在性がん


乳頭上の非浸潤がん


なし


0a


上皮内がん


なし


0is


粘膜下結合組織まで浸潤


なし




浸潤性がん


筋層まで浸潤


なし




膀胱周囲の脂肪組織に広がっている


なし




前立腺、精嚢、子宮、膣に広がっている


なし




転移がん


骨盤壁、腹壁まで広がっている


なし




深達度に関わらずリンパ節かほかの臓器に転移がある


あり




            腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約:参考



【膀胱癌に対しての抗がん剤の主な副作用とその対処法】

≪吐き気・嘔吐・食欲不振≫
予防的に吐き気止めの薬を服用する。抗がん剤投与当日の食事は控えめにし、乳製品や脂っこいものは避ける。食事は気分の良い時に摂取する。

≪アレルギー反応・血管痛≫
点滴中に違和感、息苦しさ、血管に沿った痛みなどがあったときは、医療スタッフに知らせる。血管痛は、腕を温めながら投与すると軽減する場合もある。

≪骨髄抑制≫
自覚症状はない場合が多いが、感染を起こさないように人込みを避け、うがい・手洗いを励行。血小板が減少しているときには、傷をつくらないよう注意し、内出血などがないか確認する。

≪排尿痛・排尿障害≫
痛み、血尿があったら担当医・看護師に相談する。膀胱炎は抗生物質で治療。痛みが強い場合は、解熱鎮痛薬、オピオイド鎮痛薬を使用する。

≪貧血・だるさ・疲労感≫
少しの活動でも疲れたりふらつく時は休息を取り、車の運転は控える。体がつらくない程度に家事や軽い運動は続けた方がダルさが軽減する。

≪口内炎≫
治療前に歯科で口腔ケアをするとひどくなりにくい。口の中を清潔にし、保湿を心掛ける。香辛料の強い食事、熱いもの、硬いものは控える。

≪末梢神経症状≫
手足や口に痺れ感、ピリピリ感があったら、早めに担当医に伝える。ビタミン剤、漢方薬の服用や手足を温めると症状が軽減する場合もある。外傷に気づきにくくなるので、けがややけどに注意が必要。

間質性肺炎≫
肺の間質の炎症で、発熱・息苦しさなどの症状が出る。原因となった薬の投与は中止し、ステロイド薬を服用して炎症を抑える。

≪聴覚障害・難聴≫
難聴になると、薬を中止しても症状が改善しにくいので、耳がきこえづらいなど違和感を感じた時点で担当医に相談をする。

≪脱毛≫
あらかじめ髪を短く切り、帽子やナイトキャップをかぶると髪の毛が散らばるのをある程度防げる。必用に応じてウィッグ(かつら)やバンダナの利用をする。



■『セルフメディケーションとは!?』・『スイッチOTCとは!?』


『セルフメディケーションとは!?』

WHOの定義によれば、セルフメディケーションとは『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること』とあります。

セルフメディケーションには、『病気を自分で治す』というよりは、『病気にならないように健康を維持する』という意味が強く込められています。
 

『スイッチOTC』

スイッチOTC薬とは、医療用医薬品として長い間使われた上で安全性が高いと認められ、一般医薬品としての市販が許可あされた薬を指します。

医療用医薬品と同じ成分を含んでいるため、従来の一般用医薬品よりも効き目が強く効果的だとも言われています。

現在では、目薬・水虫薬・アレルギー薬・鎮痛薬・胃薬など幅広い分野の薬がスイッチOTC薬として販売されています。

ガスターという胃薬がスイッチOTC薬として登場したのは有名でした。

ガスターはH2ブロッカーという制酸剤ですが、それまでH2ブロッカーは一般用医薬品として市販されたことがなかったため、画期的だということで話題となりました。

セルフメディケーションという言葉に代表されるように、自分の健康は自分で守ろうという時代の大きな流れがあります。

この背景には、社会の高齢化や増大する医療費の問題があります。

軽い症状に自分の判断で対処できるスイッチOTC薬は今後も増える傾向にあり、その活用が期待されます。




■自信がある人の共通点とは!?

□数々の突破体験・成功体験をしてきている。

□自分が好き。

□高いイメージを持っている。

□自立している。

□責任感が強い。当事者意識が強い。

□何事もポジティブに考える。前向きな思考・解釈をする。

□良い習慣を持っている。

□目的・目標を持ち、毎日を一生懸命に生きている。

□自分がコントロールできることに焦点を当て、物事に取り組んでいる。

□『逆境は最大のチャンス』と思える。

□良い知識・情報を吸収するように努めている。

□人との出会いを求めている。

□良い人との出会いや縁を引き寄せる力がある。

□自分だけの居場所を持っている。誰にも負けない得意分野がある。

□他者への感謝を忘れない。