2017年4月4日火曜日

■外来化学療法加算1の施設基準(一部抜粋)

・化学療法を実施するための専用ベッドを有する治療室を保有している。
・化学療法の経験を5年以上有する専任の常勤医師が勤務している。
・化学療法の経験を5年以上有する専任の常勤看護師が化学療法を実施している時間帯において常時当該治療室に勤務している。
・化学療法に係る調剤の経験を5年以上有する専任の常勤薬剤師が勤務している。
・急変時などの緊急時に当該患者が入院できる体制が整っている。
・実施される化学療法レジメン(治療内容)の妥当性を評価し、承認する委員会を開催している。



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■外来化学療法加算2の施設基準(一部抜粋)

・外来化学療法を実施するための専用ベッドを有する治療室を保有している。
・化学療法の経験を有する専任の常勤看護師が化学療法を実施している時間帯において常時当該治療室に勤務している。
・当該化学療法につき専任の常勤薬剤師が勤務している。
・急変時などの緊急時に当該患者が入院できる体制が整っている。



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2017年3月31日金曜日

■ディフェリンゲルは妊婦に禁忌!?

ディフェリンゲルの成分アダパレンは、レチノイド様の作用を有するナフトエ酸(ナフタレンカルボン酸)誘導体です。レチノイドとはビタミンA類縁化合物の総称です。ビタミンAは妊婦に『禁忌』というわけではないですけど、過剰摂取に注意が必要なビタミンです。そのため、ディフェリンゲルも妊婦に使い過ぎは注意です。
飲み薬で催奇形性の発生があったため、塗り薬もダメということになったようです。
このお薬を使用中に妊娠した場合、または妊娠かなと思われた場合は、使用をすぐにやめて、医師に相談してください。
ニキビ治療に使う量よりたくさんの量を妊娠中の実験動物にのませた場合,骨や臓器に異常がある子どもが認められたため、妊娠している方、妊娠している可能性のある方は使用しないでください。




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2017年3月30日木曜日

■ディフェリンゲルの作用機序は?

アダパレン(ディフェリンゲルに含まれる薬効成分名)はレチノイン酸受容体に結合し,遺伝子転写促進化を誘導することによりレチノイド様作用を示します。
ディフェリンの局所投与により,表皮角化細胞の分化が抑制され,非炎症性皮疹と炎症性皮疹が減少することが考えられます⇒毛穴のつまりを取り除くということです。
レチノイド様作用により表皮角化細胞の分化を抑制し、毛穴の詰まりを取り除きます。

毛包上皮の角化を正常化させ、新たなニキビ形成を阻害します。
これによりニキビに引き続いて生じてくる炎症性皮疹も予防することができます。



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2017年3月27日月曜日

■麻疹(はしか)の治療について

▽対症療法
 特異的な治療法はなく、安静・経口補水液・輸液による脱水予防、解熱鎮痛薬の使用など対症療法が中心となる。抗ウィルス薬であるリバビリンの使用は推奨されていない。

▽抗菌薬
 免疫能の低下がみられるため、肺炎や中耳炎などの合併の際に細菌の2次感染が起こりやすい。注意深い観察が必要だが、予防のための抗菌薬投与は推奨されていない。細菌感染の兆候がみられる症例に対してはためらいなく使用する。

▽ビタミンA
 ビタミンAの投与は、海外の報告では麻疹の重症化や死亡率を著明に減少させると報告されている。
栄養状態が悪い途上国はもちろんであるが、先進国の患者でも麻疹の経過中にビタミンAの血中濃度が低下する。作用メカニズムは明確になっていないが、抗酸化作用・抗炎症作用・粘膜障害の予防などが推定されている。
 わが国でも入院を要する重症例には投与が勧められる。
 WHOは、国に関係なくすべての急性期の麻疹小児に以下の1回投与量で112日間の投与を推奨している。
・生後6ヶ月未満:5万単位
・生後611ヶ月:10万単位
・生後12ヶ月以上:20万単位
 角膜潰瘍などビタミンA欠乏の症状や所見のある小児では、24週後に追加投与(3回目)を行う。わが国での検討では、投与群で咳嗽の期間が短縮したという報告や第4病日までに投与した群では、第5病日以降に投与した群に比べて、高熱の持続時間が短く、肺炎合併例が少なかったという報告がみられている。
 第5病日以降の投与において、年齢に応じて1300010000万単位を1135日間という比較的少量の投与で効果がみられている。
 成人麻疹症例に対する効果は明らかではないが、重篤な副作用はみられないため、重症例では検討してもよいと思われる。内服できない場合は筋注も可能。なお妊娠3ヶ月以内または妊娠を希望する女性への5000単位/日以上の投与は禁忌とされている。

▽曝露後予防
 曝露後予防には72時間以内に麻疹ワクチン接種または6日以内に筋注用γグロブリンの投与を行う。麻疹ワクチンの接種対象者であれば、曝露後72時間以内に麻疹ワクチンを接種すれば一部の者は発症を予防できる。生後611ヶ月の児には通常麻疹ワクチンを用いないが、集団発生の際には接種可能である。生後6ヶ月未満の小児、生ワクチンを接種できない免疫不全者および妊婦には、曝露後6日以内の筋注用γグロブリンの投与で発症の予防または軽症化できる。
・筋注用γグロブリン10.25ml/kg(最大15ml)1回のみ筋注
 免疫不全者では0.5ml/kg(最大15ml)1回筋注
 静注用ヒト免疫γグロブリン製剤も保険適用はないが代用可能であり、50mg/kg(免疫不全者では100mg/kg)



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