2015年10月4日日曜日
■胎児ワルファリン症候群とは!?
妊娠中にワルファリンを服用すると、胎児の発育や脳の発育が障害されたり、骨形成異常に起因する顔面形成異常、指の短縮、骨端形成障害などが生じる可能性があります。組織学的は軟骨形成の異常が特徴です。
■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤
|
薬剤
|
胎児への影響
|
|
ACE阻害薬
|
胎児腎障害、子宮内胎児死亡
|
|
ワルファリンカリウム
|
胎児ワルファリン症候群
|
|
フェニトイン(抗てんかん薬)
|
頭部顔面異常、心奇形など
|
|
プロピオチオウラシル(抗甲状腺薬)
|
先天性甲状腺腫、甲状腺機能低下症
|
|
テトラサイクリン系抗菌薬
|
肝障害、高ビリルビン血症
|
|
アミノ配糖体系抗菌薬
|
腎毒性、聴神経毒性
|
|
5-FU、MTX
|
子宮内胎児死亡、奇形
|
2015年10月3日土曜日
■サリドマイド事件とは!?
サリドマイドは、1950年代に西ドイツで開発された睡眠薬で、日本では胃薬としても販売され、妊婦のつわりにもよく用いられていました。
しかし、催奇形性があることが明らかになり、妊娠初期の妊婦の服用により四肢の全部あるいは一部が短いなどの独特の奇形をもつ新生児が世界中で多数生まれました。
日本でも1959年から10年間に四肢や目や耳などに先天的な障害を受けた子が309人生まれました。
しかし、現在サリドマイドは多発性骨髄腫などの治療薬としての再評価が進み、アメリカでは2006年FDAにより認可されています。
≪関連記事≫
■妊婦の方のビタミンA過剰摂取は胎児に奇形を生じさせる可能性がある。
■妊婦へビタミンAは禁忌!?
■ディフェリンゲルは妊婦に禁忌!?
■妊婦が薬を飲んで薬の影響が大きい時期は!?
■妊婦への投与が禁忌である代表的な薬剤
■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!
■ムコスタ(レバミピド)が、口内炎の発生予防に効果がある!?
癌化学療法では、口腔粘膜にフリーラジカルが発生し口内炎が発生し、発生頻度も高い。
≪関連記事≫
■ランサップ400とランサップ800の使い分けは!?
■アルロイドGを服用した後、水などをすぐに飲んでもいいのか!?
■PPI(プロトンポンプ阻害薬)vsH2ブロッカー(H2受容体拮抗薬) 比較
■胃薬っていっぱいあるけど、何が違うの!?
■胃全摘患者にビスフォスホネート製剤って投与可能なの!?
適応外ではあるが、ムコスタ錠(レバミピド)にその口内炎の発生予防の効果がある。
胃炎・胃潰瘍治療薬であるムコスタ(レバミピド)の作用メカニズムにヒドロラジカル消去作用とスーパーオキサイド産生抑制作用があるためである。
ムコスタ(レバミピド)含嗽液を1本300ml(レバミピド300mg相当)で1日6回の含嗽を実施したところ、癌化学療法における口内炎の発生を予防したことに加え、放射線治療による口腔内の乾燥感も防止したとの報告もされている。
≪関連記事≫
■ランサップ400とランサップ800の使い分けは!?
■アルロイドGを服用した後、水などをすぐに飲んでもいいのか!?
■PPI(プロトンポンプ阻害薬)vsH2ブロッカー(H2受容体拮抗薬) 比較
■胃薬っていっぱいあるけど、何が違うの!?
■胃全摘患者にビスフォスホネート製剤って投与可能なの!?
2015年10月2日金曜日
■パナルジン(チクロピジン)からプラビックス(クロピドグレル)に切り替えする場合、どのようにすればよいか!?
パナルジン200mgとプラビックス75mgが同じ効果を示します。
プラビックスは、定常状態に達するまで5日かかりますが、パナルジンと薬理作用はほぼ同じなので、パナルジンを止めた翌日からプラビックスに変更するのでよいと思います。
プラビックスは、定常状態に達するまで5日かかりますが、パナルジンと薬理作用はほぼ同じなので、パナルジンを止めた翌日からプラビックスに変更するのでよいと思います。
登録:
コメント (Atom)