2015年9月6日日曜日

■MRSAスクリーニング

▼検体採取部位
①鼻腔
②咽頭液 or 喀痰
③鼠径部皮膚
➃有所見の部位

▼検査提出時期
入院・転院当日あるいは翌日

▼検査結果判明までの対応
MRSA陽性(仮)として接触予防策を実施




2015年9月5日土曜日

■フレームワーク:ダラリの法則とECRS

≪ダラリの法則≫
『ムダ』『ムラ』『ムリ』の3つの視点かで物事を見直すフレームワーク
3つの後ろの文字を取って、ダラリの法則と呼ばれます。

≪ECRS≫
ダラリの法則で問題点を洗い出したら、次は『ECRS』のフレームワークで改善を図る。
E:「Eliminate」やめる、断る
C:「Combine」統合する
R:「Rearrange」置き換える
S:「Simplify」簡素化する

やめられないか、統合できないか、置き換えられないか、簡素化できないか、の順でムダ、ムラ、ムリを省いていく。



2015年9月4日金曜日

■NSTの基礎的考え方

■例えばこんな症例
・NPO(絶食)でソルデム3A500mlを1日3本投与されてる患者様。
・ソルデム3A 500ml×3=258kcal。
・あなたなら1日にこれだけのカロリーで元気になりますか?
・ちなみにソルデム3Aには、アミノ酸が入っていません。これで血清Alb値が下がっていってるっていうのは当然のことでしょう。
というのが、NSTの基礎です。
病態により使えない点滴もありますから言い切ることはできませんが、
例えば、
ソルデム3A500ml×3本⇒258kcal投与するなら
電解質組成もだいたい同じ、
ビーフリード500ml×3本に変えれば⇒630kcal(アミノ酸45g)投与することができます。
さらに20%イントラリポス100mlも点滴すれば約200kcal上乗せすることができます。
こういうことを思うのは、簡単ですが、言い続けるとケンカになります。
だからNSTは、煙たがられることもあります。
煙たがられないためには、信頼関係と実績を作って行きましょう!!



2015年9月3日木曜日

■パーキンソン病治療の問題


■パーキンソン病治療の問題  パーキンソン病治療薬として最も有効なのがL-ドパ製剤である。効果の発現が早く副作用も比較的少なく使いやすい薬剤である。
 L-ドパ製剤は、長期間服用を続けているとウェアリングオフやジスキネジアなど効き目が落ちるのが問題である!!
70歳以上であるとか症状を改善させる優先事項があるなど特に症状を早期に回復させたい場合は、L-ドパ製剤で治療を開始するが、特にそういう事情がない場合は、ドパミンアゴニストで治療を開始する。

■L-ドパ療法の問題点は運...動合併症の発現  パーキンソン病の進行に伴ってL-ドパの治療域が狭小化してしまい、wearing off現象やジスキネジアが発現するようになる。

■ウェアリングオフ現象について
 L-ドパを長期間服用すると出てくる問題点の一つである。
 治療開始の頃は1日中ほぼ同じ調子で動けるが、2~3年L-ドパを飲み続けると、一部の患者さんはL-ドパを飲んだ2~3時間後には急に薬の効果が薄れて、思うように体が動かなくなる現象。

■ジスキネジアについて
 ジスキネジアとは 抗パーキンソン病薬の服用に伴って起きる不随意運動の総称で、自分の意志に関わりなく身体が動いてしまう症状をいう。
 若年性のパーキンソン病患者では 四肢が勝手に動いてしまうことが多いが、高齢者では 「口舌ジスキネジア」で始まり、四肢の不随意運動へと進行していく例が多い。
 L-ドパの内服開始後 だいたい3~5年で現れるようになることが多く、約半数の患者が ジスキネジアを経験するようになるという。ジスキネジアは 高齢者よりも若年性パーキンソン病患者に現れやすく、日常生活に差し障りがあることもある。
 L-ドパの量が多く服用期間が長いほど起こりやすい。





2015年9月2日水曜日

■食後に投与しない内服薬

≪食事と混ざって効果発現≫
▼セベラマー(フォスブロック):食直前に服用
※消化管内でリンと結合して、糞中リン排泄を促進する。

▼ボグリボース(ベイスン)、アカルボース(グルコバイ)、ミグリトール(セイブル):食直前に服用
※腸管において、二糖類分解酵素を阻害して、糖質の消化・吸収を遅延させる。

 
≪食事や他の薬剤と同時服用不可≫
▼球型吸着炭(クレメジン):食間に服用
※尿毒症毒素を消化管内で吸着して、便とともに排泄する。他の薬剤も吸着させてしまう恐れあり。

▼ホリナートカルシウム(ロイコボリン):食事の前後1時間は避けて服用
※食後服用で、同時に服用する抗がん剤のAUCが低下し、本剤のAUCが上昇する。

 
≪食後過血糖改善薬≫
▼ナテグリニド(ファスティック)、ミチグリニド(グルファスト)、レパグリニド(シュアポスト)
※食後ではすみやかな吸収が得られず、効果減弱する。食前30分では、低血糖を誘発する可能性あり。