2015年8月5日水曜日

■クリーンベンチで抗がん剤の混注をしてはいけない理由

クリーンベンチでは、作業域の廃棄が作業者に向かって吹き出してきます。
抗がん剤のような危険な薬をクリーンベンチで混合した場合には、作業時に発生する飛沫が作業者に向かって吹き出してくることになります。
クリーンベンチで抗がん剤の混注を行うことは、卓上で作業を行うことより被爆するため危険です。




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■生理食塩液と5%ブドウ糖液比較


 
生理食塩液
5%ブドウ糖液
組成
NaCl9/1L
ブドウ糖:50/1
浸透圧
理論値:308Osm
278mOsm
分布
細胞外液
細胞外液・細胞内液
目的
Naイオンの補給
細胞外液の補充
水分の補給
200kcal/1L
適応
・Naイオン欠乏性脱水症ショック時
・薬剤の希釈液
・水分欠乏性脱水症
・薬剤の希釈液





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2015年8月4日火曜日

■抗てんかん薬中止のポイント

だいたいの目安は、2年間発作がなく、かつ2年間異常波をみないこと。
これは短い治療期間で薬剤を中止すると再発しやすいという報告に基づいている。
断薬後の再発は中止後の2年以内に集中すると言われており、この2年を乗り切れば再発の危険はかなり少ないとされる。
発作が長期間抑制できている場合には、患者本人と家族と話し合った上で治療終結の選択を行う。
治療終結を希望しない場合には、薬物の副作用がなく、妊娠の予定がない限り単剤小用量での治療継続が勧められる。

≪抗てんかん薬中止のポイント≫
・てんかん、てんかん症候型診断の確定(全般発作の予後は一般的に良好、部分発作は再発率高い)
・病因、神経学的異常、知的障害がないほうがよい
・発作の回数、抑制の期間
・発作消失が最低2年間
・発作発症年齢:小児期発症ほど中止の可能性が高い
・脳波:てんかん発作性脳波の消失
・社会因子の考慮:小児は在学中、女性は結婚,妊娠前
・抗てんかん薬は時間をかけて漸減し脳波をモニター




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■ホクナリンテープを貼付後、剥がれてしまった時の対策は!?

貼付後12時間未満の時は新しいテープを貼りなおしてください。
12時間以上貼付していた場合は、次回のいつも貼付する時間まで貼付する必要はないかと思います。
貼付12時間で85%吸収されています。




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■注射事故を防ぐための6つのRと8つのR

注射事故を防ぐためには、投薬時の6つの正確性がの確認が大事です。
さらに、海外では8つのRが提唱されています。
 

≪6R≫


   正しい薬物(Right Drug)

   正しい量(Right Dose)

   正しい方法(Right Route)

   正しい時間(Right Time)

   正しい患者(Right Patient)

   正しい記録(Right Report)

 
 

≪8R≫


   Right patient  
・オーダー名と患者名のチェック
2名で確認
・患者に直接確認
・可能であれば確認システムでチェック(バーコードによる認証など)

   Right medication
・薬品ラベルの確認
・オーダー確認

   Right dose
・オーダー確認
・薬品情報を参照し、投与量の妥当性確認
・必要ならば、他のスタッフの計算により投与量の確認

   Right route
・オーダーのルートを確認
・患者が正しいルートによって薬物治療を受けることができることを確認

   Right time
・投与間隔の確認
・正しい時間に正しい投与量が実施できるか確認
・前回量を確認

   Right documentation
・投与後の文書化
・ルートおよび他の具体的情報をチャート化(投与前にチェックすべき注射部位、臨床検査値、バイタルサイン)

   Right reason
・科学的根拠を確認。患者の病歴は!?患者にこの薬物治療は必要か!?
・長期の投与では根拠を再確認。

   Right response
・薬が効果に結びつくことを確認。(降圧剤投与時、血圧は改善しているか!?)
・患者、および看護介入のモニタリングを文書化




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