2015年7月18日土曜日

■半跳性不眠とは!?

ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用することによって、ほぼ満足できる睡眠が得られるようになった段階で、服用を急に減らしたり中止したりすると服用前より、強い不眠が現れるようになる。これを反跳性不眠といい、一般に作用時間の短い薬剤ほど出現しやすい。
▽反跳性不眠の代表的な予防方法
・漸減法:徐々に減らしてやめていく方法。
・隔日法:1日おきに飲んでやめていく方法
・置換法:薬を置き換えてやめていく方法



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■経腸栄養剤の種類




 

成分栄養剤

消化態栄養剤

半消化態栄養剤

天然濃厚流動食

適応

高度の消化吸収障害でも可

消化吸収障害が高度でなければ可

消化吸収障害が高度でなければ可

消化吸収が正常な場合のみ

窒素源

アミノ酸のみ

アミノ酸

小ペプチド

たんぱく質

たんぱく質

脂肪

極めて少ない

少ない

多い

多い

食物繊維

なし

なし

含有しているものが多い

含有している

浸透圧

高い

高い

比較的低いが1ml当たり1.5kcal以上のものは高い

高い

粘度

低い

低い

高い

高い

長期投与の留意点

必須脂肪酸や一部の微量元素欠乏に注意

必須脂肪酸や一部の微量元素欠乏に注意

一部の微量元素欠乏に注意

一部の微量元素欠乏に注意


良くない(各種フレーバーあり)

良くない(各種フレーバーあり)

良いものが多く、種類も豊富

良い

医薬品

エレンタール

エレンタールP

ヘパンED

ツインライン

ラコール

エンシュアリキッド

エンシュアH

ハーモニックM

ハーモニックF

なし



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■高血圧患者に塩分制限をする理由は!?

生理食塩液は体液と等張であり、その組成は水1リットルに対し、食塩9gである。つまり、食塩1gから生理食塩液を作るには、水を111ml必要とする。食塩1gを摂取した場合、食塩だけが吸収されたとすれば、細胞外液のNa濃度が高くなる。生体では細胞外液の浸透圧を正常に保つようなホメオスタシスが働いており、細胞外液においてはNa濃度を140mEq/Lぐらいに保つ機構が働いている。したがって、摂取した食塩1gを等張化するのに必要な水分111mlを吸収しなければ細胞外液のナトリウム濃度を正常に保つことができない。
細胞外液は浸透圧を正常に保つため、食塩1gに対して水111mlを吸収する。したがって、毎日食塩20gを摂取している人では2222mlの水分を吸収していることになる。血圧を決定する因子は細胞外液量・心臓の駆出力・末梢血管抵抗である。例えば体重50kgの人では正常時の細胞外液量は10(体重の20)である。この人が食塩20gを摂取すれば細胞外液量は12Lになる。細胞外液量が20%も増えたことにより、血圧が高くなっていく。



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2015年7月17日金曜日

■口内炎について

≪口内炎なりやすさチェックシート:チェックの数が多いほど口内炎になりやすいといえます。≫
□口内をよく噛む
□睡眠時間が短い
□口が渇きやすい
□ストレスが溜まりやすい
□風邪をひきやすい
□糖尿病である
□入れ歯・矯正器具を使っている
□高齢である

≪口内炎の種類≫
▼アフタ性口内炎
・原因は不明だが、ストレス・疲労・睡眠不足・唾液不足・栄養不足などが誘因となる。
・20〜30代の若年層がなりやすい。
▼外傷性口内炎
・物理的な刺激が原因。口内を噛む、やけど、入れ歯の不具合など。
・子供や高齢者がなりやすい。
▼ヘルペス性口内炎
・単純ヘルペスウィルスの感染が原因。免疫力や抵抗力が低下した時にできやすい。
・1歳半〜6歳の乳幼児がなりやすい。
▼カンジダ性口内炎
・カンジダ菌が原因。免疫力や抵抗力が低下した時にできやすい。
・高齢者や糖尿病や腎不全など基礎疾患のある人がなりやすい。

≪口内炎を防ぐ生活習慣≫
・疲労を溜めない:睡眠を十分にとり、疲労を蓄積させない。
・ストレスを溜めない:気分転換の方法を身につけ、ストレスを発散する。
・口内を清潔に保つ:日常的に歯磨きやうがいをしっかり行う。葉を磨くときは、力を入れ過ぎて歯肉を傷つけないように。
・食生活を見直す:栄養バランスのよい食生活を心掛ける。
・唾液分泌を促す:口の中が渇いていると感じたら、ガムを噛むなどして唾液の分泌を促す。
・口内を傷つけない:免疫力が低下している時に口内を傷つけると、最近が繁殖して炎症が起こりやすくなる。特に入れ歯や矯正器具が合わない時は、すぐに歯科受診を。

≪口内炎に有効な栄養素は≫
特にビタミンB群が口内炎の予防や改善に効果があると言われています。また、粘膜の潤いを保つビタミンAやウィルスや菌に対する免疫力を向上させるビタミンCも積極的に摂取するようにしましょう。




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■ノルスパンテープからデュロテップMTパッチ切り替え時に、注意すべきことは!?

ノルスパンテープは、弱オピオイドです。
ノルスパンテープからデュロテップMTパッチに切り替える時には、オピオイドによる拮抗作用により、デュロテップパッチの作用が減弱してしまうので、ノルスパンテープを剥がしてから24時間経過後にデュロテップパッチを貼付することが望ましいです。



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