2014年4月16日水曜日

■院内小児約束処方


院内小児約束処方

処方の際は1日量でシロップは何ml、パウダーは何gを分3でお願いします。

 
▼Aシロップ(喘息、喘息様気管支炎)



体重

812kg

1317kg

1825kg

2640kg

40kg

ベネトリンシロップ

8

12

15

23

30

アスベリンシロップ

4

6

8

12

16

ムコダインシロップ

6

9

12

18

24

1日量(ml)

18

27

35

53

70

 
▼Uシロップ(鎮咳薬)



体重

812kg

1317kg

1825kg

2640kg

40kg

ペリアクチンシロップ

2

3

4

6

8

アスベリンシロップ

4

6

8

12

16

ムコダインシロップ

6

9

12

18

24

1日量(ml)

12

18

24

36

48

 
・ベネトリンシロップ(0.4mg/ml)   0.75ml(0.3mg)/kg/day
・ペリアクチンシロップ(0.4mg/ml) 0.2ml(0.2mg)/kg/day
・アスベリンシロップ(5mg/ml)    0.4ml(2mg)/kg/day
・ムコダインシロップ(50mg/ml)   0.6ml(30mg)/kg/day
 

Uパウダー(鎮咳薬)



体重

812kg

1317kg

1825kg

2640kg

40kg

ペリアクチン散

0.2

0.3

0.4

0.6

0.8

アスベリン散

0.2

0.3

0.4

0.6

0.8

ムコダイン散

0.6

0.9

1.2

1.8

2.4

1日量()

1.0

1.5

2.0

3.0

4.0

 
・ペリアクチン散(10mg/)  0.02(0.2mg)/kg/day
・アスベリン散(100mg/)  0.02(2mg)/kg/day
・ムコダイン散(500mg/)  :0.06(30mg)/kg/day



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2014年4月14日月曜日

■透析患者へのヘプセラ錠(アデホビルピボキシル)の投与方法

■透析患者へのヘプセラ錠(アデホビルピボキシル)の投与方法
≪常用量≫
1回10mgを1日1回

≪透析患者への投与方法≫
透析後に10mgを週に1回投与

≪保存期腎不全患者への投与方法≫
▼CLcr ≧50ml/min
1日1回10mg投与

▼CLcr 2049ml/min
10mgを2日に1回投与

▼CLcr 1019ml/min
10mgを3日に1回投与

▼GFR 2050ml/min
10mgを48時間毎に投与

▼GFR 20ml/min
10mgを72時間毎に投与

▼透析患者
透析後に10mgを週に1回投与


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2014年4月13日日曜日

■アスピリン腸溶錠を粉砕して投与する意味は!?

急性期、早くアスピリンを効かせたい時、
バイアスピリン錠100mg(腸溶錠)を粉砕して投与することがあります。

≪アスピリン≫
▼不可逆的シクロオキシゲナーゼ阻害作用
▼作用発現時間➡素錠では10分・腸溶錠では4時間
※作用発現まで4時間かかる腸溶錠を粉砕したら⇒作用発現時間が素錠の10分に近づきます。

◆作用発現までの時間を急ぐ時は、アスピリン腸溶錠を粉砕し投与するってことですね。


2014年4月12日土曜日

■主な抗血小板薬と作用時間・持続時間および術前休薬期間の目安

≪アスピリン≫
▼不可逆的シクロオキシゲナーゼ阻害
▼作用発現時間➡10分・腸溶錠では4時間
▼作用持続時間➡血小板の寿命(7〜10日)
▼術前休薬期間の目安➡約7日前

≪チクロピジン≫
▼不可逆的血小板ADPレセプター阻害
▼作用発現時間➡3日
▼作用持続時間➡血小板の寿命(8〜10日)
▼術前休薬期間の目安➡10〜14日前

≪クロピドグレル≫
▼不可逆的血小板ADPレセプター阻害
▼作用発現時間➡5日
▼作用持続時間➡血小板の寿命(8〜10日)
▼術前休薬期間の目安➡14日以上前

≪シロスタゾール≫
▼可逆的PDE阻害(血小板他)
▼作用発現時間➡3時間
▼作用持続時間➡半減期:α相2.2時間、β相18.0時間⇒48時間で消失
▼術前休薬期間の目安➡3日前

【参考:各製品インタビューフォーム、添付文書】


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2014年4月10日木曜日

■簡易懸濁法できない薬剤

■簡易懸濁法できない薬剤 
フェロミア錠・プラビックス錠・ワソラン錠など
⇒(薬を口から飲み込むことが出来ない患者様に)薬を溶かして経管から投与する簡易懸濁法を行う時、55度の温湯では溶けない。
 ⇒粉砕してから投与
  ⇒簡易懸濁法○
※温湯に溶けないだけで、簡易懸濁法投与はできる。


■腸溶錠
≪ラベプラゾール錠・オメプラゾール錠≫
⇒簡易懸濁法時、55度の温湯では溶けない。
 ⇒粉砕してから投与
  ⇒簡易懸濁法×

▼ラベプラゾール・オメプラゾールは、腸溶性にフィルムコーティングされた薬剤であり、粉砕により腸溶性のコーティングが壊れ、胃酸で分解されるため投与しても効果が見られない。 
▼粉砕物をチューブなどで腸に通す場合は、粉砕可。 

ラベプラゾール錠・オメプラゾール錠の簡易懸濁法
➡ランソプラゾール錠へ
※ランソプラゾールは、腸溶性細粒を含む口腔内崩壊錠であり、簡易懸濁法投与でもコーティングが維持されるため簡易懸濁法○ 

■除放性薬剤であるニフェジピンLもしくはCRを粉砕した場合は!?
ニフェジピンL・CRは、徐放性製剤であり、粉砕する事により、徐放性機序が崩壊し、粉砕による粒子の大きさによって薬の持続時間にバラつきが出るため、粉砕不適である。


■デパケンR錠の簡易懸濁法は!?
デパケンR(200)4T2×
⇒簡易懸濁法の指示
 ⇒粉砕して投与すると徐放性機能が失われてしまう。
  ⇒デパケン細粒に変更。 

デパケンR(200)4T2×
=デパケン細粒800mg3×



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