2013年11月15日金曜日

■第二世代抗ヒスタミン薬の中で初回投与時に速やかな効果発現が期待できる薬剤は!?


■第二世代抗ヒスタミン薬の中で初回投与時に速やかな効果発現が期待できる薬剤は!?
≪初回投与時に早くT-maxになるため効果発現が期待できる順≫

アゼプチン>アレロック>タリオン>ジルテック>アレジオン>アレグラ>クラリチン>セルテクト>ザジテン>レミカット・ダレン>エバステル>ゼスラン・ニポラジン
※効果の強さの順ではありません。


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2013年11月14日木曜日

■抗ヒスタミン薬の副作用:『眠気』と『自覚しにくい集中力・判断力の低下』について考えてみる。

■抗ヒスタミン薬の副作用:『眠気』と『自覚しにくい集中力・判断力の低下』について考えてみる。
≪眠気の副作用の強さ≫
花粉症の症状改善率をだいたい同等に見た場合での眠気発現率の強さ
アレグラ<ジルテック<アレロック

▽自覚しにくい集中力・判断力の低下(インペアード・パフォーマンス)の副作用は眠気の副作用と異なり、抗ヒスタミン薬の脳内受容体占拠率と相関する。
≪抗ヒスタミン薬の脳内H1受容体占拠率≫
アレグラ120mg<アレジオン20mg<エバステル10mg<アレロック5mg<ジルテック10mg<アゼプチン1mg<ゼスラン3mg<ジルテック20mg<ポララミン<セルテクト30mg<ザジテン1mg



2013年11月13日水曜日

■プロトンポンプ阻害薬(PPI)比較

■PPI比較
すべて腸溶性製剤である。タケプロンのみ経管投与できる。嚥下困難な患者、経管投与の症例においてタケプロンが有用である。パリエットは薬物相互作用が少ない。

▼酸分泌抑制効果
オメプラール<タケプロン<パリエット

▼薬物相互作用
オメプラール、タケプロンは、CYP2C19・CYP3A4により代謝されるが、パリエットは非酵素的に代謝される。
代謝がCYP2C19に依存度:オメプラール>タケプロン>パリエット
パリエットは、オメプラール・タケプロンに比べ、薬物相互作用は少ない。


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2013年11月12日火曜日

■H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)比較

■H2ブロッカー比較
タガメットは世界初のH2ブロッカーである。

▼相互作用
タガメットは、CYP阻害作用を有し、多くの薬剤との相互作用あり。ザンタックは一部のCYPに対し弱い阻害作用あり。ガスター・アシノンは、代謝にCYPの関与なし。

▼ストガー・プロテカジンは、肝代謝型の薬剤であり、防御因子増強作用も兼ね備えている。

▼H2受容体拮抗作用
タガメット<アシノン<ガスター≦ストガー・プロテカジン

2013年11月11日月曜日

■PPI(プロトンポンプ阻害薬)vsH2ブロッカー(H2受容体拮抗薬) 比較

■PPI(プロトンポンプ阻害薬)vsH2ブロッカー(H2受容体拮抗薬)

≪作用発現≫
PPI<H2ブロッカー
PPI(6時間~)、H2ブロッカー(2~3時間)

≪作用持続性≫
PPI>H2ブロッカー
PPI(24時間以上)、H2ブロッカー(数時間)

≪作用時間帯≫
PPI⇒日中に作用が強い
2ブロッカー⇒夜間に作用が強い

≪代謝・排泄≫
PPI⇒肝代謝
2ブロッカー⇒腎排泄(ストガー・プロテカジンは、肝代謝型の薬剤)

≪消化性潰瘍治療選択≫
PPI⇒主に初期治療として使用。胃潰瘍治療第1選択薬。
2ブロッカー⇒主に維持療法として使用。維持療法第1選択薬。

≪薬代≫
PPI>H2ブロッカー




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