2018年11月12日月曜日

■薬剤耐性インフルエンザウイルスとはどのようなものですか!?


¢薬剤耐性インフルエンザウイルスとは、本来有効である抗インフルエンザウイルス薬が効かない、あるいは効きにくくなったウイルスのことです。この薬剤耐性ウイルスは、インフルエンザウイルスが増殖する過程において特定の遺伝子に変異が起こることにより生じると考えられています。

¢薬剤耐性インフルエンザウイルスは、本来有効である治療薬に対し抵抗性を示しますが、他のインフルエンザウイルスと比較して病原性や感染性が強いものは今のところ確認されていません。また、薬剤耐性ウイルスに対してワクチンが効きにくくなることもありません。

¢日本では、国立感染症研究所において、WHOと協力して薬剤耐性株のサーベイランスを行っています。現時点では、平成21(2009)年に大流行したインフルエンザ(H1N1pdm2009でのタミフル耐性株の発生頻度は低く、また、分離されている耐性株のほとんどはリレンザやイナビルによる治療が有効であることが確認されていますが(国立感染症研究所ウェブページを参照)、引き続き薬剤耐性株サーベイランスを行い、発生動向を注視することとしています。




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■インフルエンザの治療薬にはどのようなものがありますか!?

インフルエンザに対する治療薬としては、下記の抗インフルエンザウィルス薬があります。
¢オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
¢ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
¢ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
¢ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
¢アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
¢バロキサビルマルボキシル(商品名:ゾフルーザ)
 ただし、その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。
 また、アマンタジンは、ほとんどのインフルエンザウィルスが耐性を獲得しており、使用の機会は少なくなっています。
 抗インフルエンザウィルス薬の服用を適切な時期
(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常12日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用のためには用法、用量、期間(服用する日数)を守ることが重要です。





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