バルビツール酸系の睡眠薬は安全性が低いため、現在はほとんど使われなくなっています。メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬については、自然な眠気を強めるお薬です。効果に個人差があり、人によっては眠気が翌朝に残ってしまうことがあります。
ここでは、睡眠薬としておもに使われているベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用を中心にご説明していきたいと思います。
これらの睡眠薬では、作用時間によって注意すべき副作用が異なります。
作用時間が長い睡眠薬・・・眠気・ふらつき
作用時間が短い睡眠薬・・・健忘・依存性
作用時間が長いということは、薬が身体に少しずつたまっていくことにつながります。睡眠薬の眠気が翌朝に残ってしまったり、筋弛緩作用が日中に働いてしまうことがあります。
それに対して作用時間が短い睡眠薬は、薬が急激に作用するということになります。このため中途半端な覚醒状態となってしまって健忘(物忘れ)が認められたり、お薬の急激な変化に体が慣れようとしてしまうことで、依存が成立してしまうことがあります。
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