2018年7月14日土曜日

■睡眠薬の処方は増加傾向!?

厚生労働省研究班の調査によれば、睡眠薬の処方率は近年一貫して増加を続け、2009年の日本の一般成人における少なくとも3ヵ月に1回処方を受ける成人の割合は、4.8に至っている。

⇒すなわち、睡眠薬は日本の成人の20人に1が服用している薬である(600万人)




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2018年7月13日金曜日

■不眠症とは!?

¢不眠症は、病気になる危険性が高い代表的な睡眠障害の一つ。

¢成人30%以上が、入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠困難などのいずれかの不眠症状を有しており、610不眠症にかかっている。

¢不眠(特に慢性不眠)は、眠気・倦怠・集中困難・精神運動機能低下・抑うつや不安など多様な精神・身体症状を伴うことが多い。その結果、不眠症は、長期欠勤や医療費の増加・生産性の低下・産業事故の増加など、さまざまな人的および社会経済的損失をもたらすことが明らかとなり、公衆衛生学上の大きな課題の1つとなっている。


【不眠症状とは!?】
¢23回程度(または1ヶ月以上)以下のような行動が見られる。
・ベッドや
布団に入ってから数十分~数時間以上かかったり途中で何回も起きてしまう。
・季節や時期に関係なく普段よりも何時間も早く起きてしまう。
・ぐっすり眠れない、また熟睡できる日がほとんど無い。

¢眠れない事への不安や緊張などにより日常生活に支障をきたしている・
軽度なものであれば耳鼻科や内科でも処方してもらえますがきちんとした治療を求めるのであれば心療内科等で相談するのが1番です



【不眠症の種類】
≪入眠障害≫
布団に入ってもなかなか寝つけず、寝るまでに3060分以上時間を要する。
 
≪中途覚醒≫
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間、何回も目が覚めてしまう。


≪早朝覚醒≫
本人が希望する時刻、または通常の時刻より2時間以上前に目が覚め、その後なかなか眠れない。


≪熟眠障害≫
眠りが浅く、睡眠時間を十分にとっていても熟睡した感じが得られない。



【不眠症の生活指導】
▼運動
・定期的に適度な運動をする。

▼食事・嗜好品
・就寝前の飲酒や喫煙を控える。

・栄養バランスのとれた食事を13回同じ時間に取る。
・就寝4時間前以降は、カフェインの摂取を控える。
・夕食は就寝3時間前までに終わらせる。

▼生活
・趣味などでストレスを解消する。

・睡眠時間の長さにこだわらず、日中の眠気に困らない程度の睡眠を心掛ける。
・就寝時刻こだわらず眠くなってから床に就く。
・毎日同じ時刻に起床し、一定のリズムを作る。
・入浴時は3839℃のぬるめのお湯にゆっくり入る。
・朝の光を浴びる。
・昼寝をする場合は午後3時より前に、2030分以内にとどめる。
・寝室を適度に暗くし、余計な音等が入らないようにする。


【不眠症の受診勧奨の目安】
≪消費者の状態≫
・慢性的な不安やうつ状態が続いている
 ⇒精神疾患の可能性

・痛み、痒み、咳、頻尿など身体的不調による不眠が続いている
 ⇒身体疾患の可能性

・ドパミン系薬、昇圧薬、ステロイド薬、インターフェロン製剤などを服用している。
 ⇒薬剤性睡眠障害の可能性

1週間以上不眠症状が続いている
 ⇒医師による診断と治療が必要

・十分な睡眠をとっていても、昼間に突然眠気に襲われ居眠りしてしまう。
 ⇒ナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群などの可能性




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