2017年12月21日木曜日

■脳を安心させる言葉と脳を不安にさせる言葉

脳が安心するのは、具体的な行動がイメージできる言葉。
反対に脳を不安にさせるのは、具体的な行動がイメージできない言葉。
例えば、『うまく話したい』『緊張したくない』『あがらずに話したい』『失敗したくない』など、よく使ってしまいがちなこれらの言葉は、具体的な行動がイメージできない言葉の典型である。
こうした言葉で自分に言い聞かせようとすればするほど、『どうすればいいんだ!?』と脳内の不安感は強くなってしまいます。

『行動』とは何でしょうか!?
例えば、『○○さんに話しかける。』というのは、大きな行動です。
この大きな行動は、○○さんに『言葉をかける』『できるだけやさしい口調にする』『表情は笑顔で』『ハキハキ発音しながら』『やや高めの声で』『ゆっくりと話しかける』など、『』で示したようなたくさんの小さな行動が集合して実現します。

▽何をすれば良いのか、具体的な行動を明確にすること!!
この小さな行動の一つ一つを捉え、変えることで大きな行動の問題解決に役立てていけばよいのです。
ポイントは、『どこを』や『何をすれば』などの疑問詞で考えることです。
こうすることで具体的行動の言葉が見つけやすくなります。

例えば、あがり症になると、誰でも『うまく話したい』と考えると思います。
しかし、『うまく話したい』というのは具体的な行動の言葉ではありませんので、このような時に、『うまく話すために、何をすればよいか。』という疑問詞を使って考えてみるのです。
そうすると、『ゆっくり話せばいい』とか『大きな声で話そう』とか『口を大きく開いて、はっきり発音しよう』など、自分に必要な行動が具体的に浮かんできます。
自分が取るべき行動が明確になることで、不安と緊張感でいっぱいの脳内に少しだけ安心感の空間が生まれます。



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薬剤師の話
薬剤師のメモ帳
病院薬剤師日記

■行動の質を高めていく。

▽『ふつうのもの』をたくさん見ておく。
企画書などを書く時、『人と違ったものを・・・』とか『何か特別なものを・・・』とか考えたことありませんか!?
もちろんそれは悪いことではありません。
しかし、『特別なもの』を見極めるためには、必要なことがあると思います。
それは『ふつうのもの』すなわち『標準的なもの』をたくさん見て、知っておくことです。
優れたものの価値は、多くの『標準的なもの』との対比によって、より鮮明に見えてくるものだと思います。


▽毎朝、新聞を一面から順番に読む
ネットで、ニュースを見るとどうしてもヘッドラインから関心のあるニュースを選ぶという形になりがちです。
それでは、関心の幅が広がりにくいのです。
新聞を一面から順番にめくっていくと、関心の有無に関わらず、いろいろなニュースが目に飛び込んできます。
今まで、あまり興味がなかった、政治面や経済面などを読むのは、最初はツライかもしれません。
でも、大きな記事だけでも読んでください。
世間の関心ごとだからです。
『世間の関心に自分の関心を合わせることのできる人』がビジネスで成功する人です。
関連して、経済統計はできるだけ目を通しておくことがおすすめです。
日本経済新聞が一番充実していますが、一般紙に掲載されているもので構いません。
分からない用語なら調べて、とにかく数字を把握しおくことです。
同じ項目の数字を定期的に比較したり、用語の意味を知ることにより、一見関係のないように思える数字が関連付けられてくるのです。
これが、後々大きな力となるでしょう。


▽勉強の仕方について
まず、ものごとは『本質』の部分から考えてみるということ。
身近な例でいくと、『消費税はとは何ですか!?』という質問には、多くの人が答えられるでしょう。
しかし、『なぜ、消費税は必要なんですか!?』という問いに答えられますか!?
このようにWHATには答えられても、WHYには答えられないようなことはたくさんあります。
しかし、このWHYにこそ、ものごとの本質があるのです。
WHYを学べば学ぶほど多くのことが見えて来てきて、結果的にWHATのほうもより正確に把握できます。
もう一つは、道具をたくさん持ち、使いこなすということ。
ここでいう道具とは、PPM(プロダクト・ポートフィリオ・マナジメント)のようなもの、いわゆる、判断するための手段や技です。
これは自分から学ぶしかありませんが、学ぶジャンルは、経済関連に留まってはいけません。
場合によっては、心理学などが大きな力となってくれたりします。


▽問題解決力が高まれば問題発見力も高まる。
問題を解決しようとあれこれ考えていたら、別の問題点を見つけてしまった・・・というようなこと、経験ありませんか!?
ですから、『さあ、問題を発見するぞ。』と張り切る前に、直近の問題をまず解決してみてください。
その際、大なことは『徹底』することです。
ひとつのことにこだわって、何度も試してみたり、深く深く掘り下げてみるのもいいでしょう。
改善を重ねていくうちに、さらに改善が必要な問題点を発見し、それを改善していくことにより質がレベルアップしていくのです。



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