≪販売名≫
リオナ錠250mg
≪有効成分≫
クエン酸第二鉄水和物として250mg含有
≪効能・効果≫
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
≪用法・用量≫
通常、成人にはクエン酸第二鉄として1回500mgを開始容量とし、1日3回食直後に経口投与する。
以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日6000mg(24錠)とする。
※本剤投与開始時または用量変更時には、1〜2週間後に血清リン濃度の確認を行うことが望ましい。増量を行う場合は、増量幅として1日当たりの用量で1500mgまでとし、1週間以上の間隔をあけて行うこと。
≪特性≫
➀唯一の水溶性金属塩タイプの高リン血症治療剤である。
②主成分は、生体内に多く存在する第二鉄(3価鉄)である。
③血清リン濃度の低下が1週間で認められた。
④副作用:下痢(10.1%)、便秘(3.2%)、腹部不快感(2.5%)、血清フェリチン増加(2.7%)
≪血清鉄・TIBC・TSATの推移≫
リオナ投与量:≦1.5g/日、1.5g<〜≦3g/日、3g<〜≦4.5g/日、4.5g<〜≦6g/日いずれの平均投与量において血清鉄は16週間上昇する傾向があり、TIBCは12週間低下する傾向が認められ、TSATは16週間上昇sする傾向が認められ、以降定常化した。
血清フェリチンは、28週間上昇する傾向が認められ、以降定常化した。
ヘモグロビンは、16週間上昇する傾向が認められましたが、その後28週まで低下し、以降定常化した。➡ヘモグロビン上昇により、ESA投与量を減らすことができている。
≪薬理≫
リオナは、消化管内で速やかに溶解します。溶解した第二鉄は、食事由来のリン酸と結合します。生成したリン酸第二鉄は難溶性であり、そのまま便中に排泄されます。リンの消化管吸収を抑制します。
≪発売日≫
2014年5月12日
≪薬価≫
99.80円/1錠(2014年4月17日)
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2014年5月24日土曜日
2014年5月23日金曜日
■GI療法(グルコース・インスリン療法)とは、
≪GI療法(グルコース・インスリン療法)とは!?≫
高カリウム血症の治療法である。
グルコース(ブドウ糖)とインスリンを投与する。
インスリンは血中のグルコースを取り込んで血糖値を下げる。
この時にグルコースと血清中のカリウムは、くっついて細胞内に移動する。
この性質を利用してカリウム値を下げるというのが、GI療法です。
インスリンがブドウ糖を細胞内に取り込ませる際にカリウムを一緒に細胞内に移動させる作用を利用している。
インスリンのみを投与すると低血糖になるため、グルコースを補う。
▼血糖値300未満
50%ブドウ糖50mlにレギュラーインスリン10単位混注して静脈内投与
低血糖予防に10%ブドウ糖50ml 1時間で静脈内投与
血糖値を1時間ごとに測定、6時間までフォロー
ブドウ糖追加投与は不要
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■高カリウム血症の治療法:スローケー錠の添付文書より
■高カリウム血症とは
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高カリウム血症の治療法である。
グルコース(ブドウ糖)とインスリンを投与する。
インスリンは血中のグルコースを取り込んで血糖値を下げる。
この時にグルコースと血清中のカリウムは、くっついて細胞内に移動する。
この性質を利用してカリウム値を下げるというのが、GI療法です。
インスリンがブドウ糖を細胞内に取り込ませる際にカリウムを一緒に細胞内に移動させる作用を利用している。
≪GI療法(グルコース・インスリン療法)のやり方≫
①▼血糖値300未満
50%ブドウ糖50mlにレギュラーインスリン10単位混注して静脈内投与
低血糖予防に10%ブドウ糖50ml 1時間で静脈内投与
血糖値を1時間ごとに測定、6時間までフォロー
▼血糖値300以上
レギュラーインスリン10単位静脈内投与ブドウ糖追加投与は不要
②インスリンをブドウ糖3~4gに対し1単位(もし糖尿病があればブドウ糖2gに対し1単位)加えた20~50%高張ブドウ糖液200~300mlを、30分くらいで静脈内投与。
③50%ブドウ糖50mlまたは10%ブドウ糖250mlまたは5%ブドウ糖500mlに速効性インスリン5~10単位を入れて静脈内に持続投与する。
④レギュラーインスリン5~10単位を静注し、この直後またはこれと同時に50%ブドウ糖50mlを迅速に投与する。低血糖予防のために、10%ブドウ糖50ml/時で引き続き投与する。
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