サリドマイドは、1950年代に西ドイツで開発された睡眠薬で、日本では胃薬としても販売され、妊婦のつわりにもよく用いられていました。
しかし、催奇形性があることが明らかになり、妊娠初期の妊婦の服用により四肢の全部あるいは一部が短いなどの独特の奇形をもつ新生児が世界中で多数生まれました。
日本でも1959年から10年間に四肢や目や耳などに先天的な障害を受けた子が309人生まれました。
しかし、現在サリドマイドは多発性骨髄腫などの治療薬としての再評価が進み、アメリカでは2006年FDAにより認可されています。
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