妊娠中の母体は、通常虚証タイプに移行すると考えられている。
葛根湯や麻黄湯は、本来実証タイプに使用する薬である。
麻黄(エフェドリン)が、末梢循環を損ない、胎盤へお血流を損なうため、原則使用は避ける。
ただし、その薬の目標となる症状がある場合は、危険性はなく、また胎児にも害を及ぼすこともなく使用できる。
過度の発汗を避け、虚脱も陥ることのないよう注意が必要。
妊娠中の母体は、通常虚証タイプに移行すると考えられている。
葛根湯や麻黄湯は、本来実証タイプに使用する薬である。
麻黄(エフェドリン)が、末梢循環を損ない、胎盤へお血流を損なうため、原則使用は避ける。
ただし、その薬の目標となる症状がある場合は、危険性はなく、また胎児にも害を及ぼすこともなく使用できる。
過度の発汗を避け、虚脱も陥ることのないよう注意が必要。
年齢 |
1日量 |
成人(15歳以上) |
3g分3 |
5歳~14歳 |
2g分2 |
4歳以下 |
1g分3 |
症状に応じて適宜増減する。
※市販薬 新ビオフェルミンS細粒の小児用量を参考
「薬剤師」ってやりがいあるの!?
ドラマ「アンサングシンデレラ」で脚光
昨年、薬剤師が主役のドラマ「アンサングシンデレラ」が放送されました。中には、薬剤師という仕事の中身を始めて知った人もいるのではないでしょうか。
フジテレビ:「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」
https://www.fujitv.co.jp/unsung/
石原さとみさん主演の初め病院薬剤師を主人公として描く日本の連続ドラマは、初となります。そんな薬剤師の仕事のやりがいについて見ていきましょう。
薬剤師のやりがいを「感じる瞬間」
薬のスペシャリストとして、
①患者さまの薬の治療に関われる
医師から処方された薬の内容を確認して、
・検査結果を見て、肝臓や腎臓の機能に合った量なのか。
・患者さまの薬の血中の薬物濃度を測定して、適した量・間隔なのか。
・抗がん剤治療において、いかに副作用を少なく治療を受けられるのか。
などを医師に提案を行い、患者さまの薬の治療に関われます。
医師も自分の専門の診療科の薬は詳しいですが、専門の診療科以外の薬については、あまり詳しくないことも多いです。例えば、外科医は手術することをメインの治療として考えていることが多く、薬の治療について疎いこともあります。
薬のスペシャリストとして、個々の患者さまの飲んでいる薬の適正に投与に関わっていくことができます。
②患者さまとコミュニケーションが取れる
医師とは治療全般について話や相談を行いますが、薬剤師とは薬の話がメインとなります。薬について深くコミュニケーションを取ることが出来ます。
≪場面1≫
患者さまより「粉薬は飲むの得意なんだけど、この錠剤大きくて飲みにくいんだよね~。」と相談があれば、
薬剤師「この錠剤は同じ量の粉薬にも水薬にも変えることができます。」
と患者さまとコミュニケーションを取り、飲みやすい薬を医師に提案することができます。
≪場面2≫
患者さま「薬代が高くて~なんとか安くならないかしら。」と相談を受けたら、
薬剤師「同じ成分で同じ効き目のジェネリック医薬品に変えることができます。」と医師に患者さんの経済面の希望に応じた薬を提案することができます。
薬の内容に関して患者さまと最も深くコミュニケーションを取っていき、患者さまに合った薬を検討していくことができます。
③患者さまだけでなく、周りの人に頼られる
家族や親戚や友達の中に、薬剤師がいるとすごく役に立つんです。
「風邪を引いたけど、何の薬飲んだらいいんだろう」
「生理痛があって痛み止めを飲んだけど、あまり効いてないみたい。どうしよう。」
「子供が喉が痛いって言ってるんだけど、半年前にもらったこの薬を飲んでも大丈夫かしら。」
という風な場面、誰に相談したらいいんだろうと思いますよね。家族や親戚や友達の中に薬剤師がいたら、相談に乗ってくれて、アドバイスを受けることが出来ます。
ぼくの周りの薬剤師に聞いても、ほぼ全員が家族や親戚や友達から薬に関する相談を受けたことがあると言っていました。周りに1人薬剤師がいたら、すごく役に立つし、重宝されます。
周りの人に頼られる、役に立つことができたら嬉しいですよね!
「アンサング・シンデレラの意味は...」
「アンサング シンデレラ(unsung Cinderella)」とは、「アンサング ヒーロー(unsung hero)」=「縁の下の力持ち」という言葉と、主人公が女性であることから、ヒロイン「シンデレラ(Cinderella)」に由来しています。
「アンサング・シンデレラ」は、「縁の下のヒロイン」といった意味になります。
医療現場を、“裏で支えてくれている存在”を意味しています。
『エエーッ!!良いことしているのに、世の中に知られていないって悲しい。』と思うかもしれませんが、
医師や看護師のように目立たなくても、薬と病気に関する専門知識を持ち、患者さまにとって話しやすい存在である『薬剤師って素敵』だと思います。
1.ワセリン製剤:刺激が少なく安価で手に入りやすい。
ワセリンは石油から精製させる油脂性の物質です。皮膚に膜を張ることで水分の蒸発を防ぎます。刺激が少なく、安価で手に入るのが特徴です。ワセリン製剤は精製度の違いにより、「白色ワセリン」、「プロペト」、「サンホワイト」など種類が分かれています。
白色ワセリン>プロペト>サンホワイトの順で不純物が少なくなっており、不純物が少ない方がより低刺激になります。
2.ヘパリン製剤(ヒルドイド):副作用が少なく、水分保持作用がある。
「ヘパリン類似物質」という成分を含む商品のことをいいます。ヘパリン類似物質は水分保持作用、血行促進作用、抗炎症作用があるのが特徴です。副作用は少ないですが、血友病、血小板減少症、紫斑病等の出血性血液疾患がある人には使えません。
3.尿素製剤:古い角質を除去し、皮膚を柔らかくする。
尿素を含む商品のことをいいます。尿素は皮膚の角質層の水分を保持する作用や角質溶解作用があります。角質溶解作用とは簡単にいうと「皮膚を溶かす」ということですが、この作用によって古い角質を除去し皮膚が柔らかくなるのが特徴です。
4.その他:セラミド、ビタミンなど
1~3の他に保湿成分である「セラミド」や「ビタミン」等が配合された保湿剤もあります。
・セラミドを角層に浸透させることで不足しているセラミドを補い、肌内部の水分量を上げることができます。
・ビタミンEは皮膚から直接吸収され、皮膚の血行促進や皮膚温を上昇させるとともに、毛細血管の透過性を抑制します。また、皮膚の角質硬化防止、抗酸化作用、保湿効果、メラニンの沈着抑制、抗炎症作用、紫外線防御効果、化粧品の安定性向上等の多彩な作用・効果が認められています。特に保湿効果と抗酸化作用に優れ、乾燥肌や紫外線が気になる敏感肌の方には特にオススメできるビタミンです。
≪ワセリン製剤とヘパリン製剤の違いは!?≫
どちらも保湿剤という分類ですが、
・ワセリン製剤は、「膜を張ることで水分の蒸発を防ぎ、乾燥しないようにするもの」
・ヘパリン製剤は、「水分保持作用があるため、皮膚に潤いを与えるもの」
同じ保湿剤でも作用が異なるものです。
① こんなときはどの保湿剤を選べばいい!?ケース別保湿剤の選び方について
≪シチュエーションや部位別での分類≫
1.肌荒れが酷い方
低刺激なワセリン製剤がおすすめです。
具体的な商品でいうと、特に不純物の少ないワセリン製剤を使用しましょう。
2.水仕事で手が荒れがちな方(かさつきタイプ)
ヘパリン製剤や保湿成分であるセラミドやヒアルロン酸など成分が配合されたの保湿剤がおすすめです。
3.水仕事で手が荒れがちな方(ささくれ、あかぎれなどの肌荒れタイプ)
ヘパリン製剤や血行を良くするビタミンEなどが配合されたビタミン系の保湿剤を選びましょう。
4.肘・膝・踵、手のひら・足の裏が気になる方
硬くなった角質を柔らかくして保湿する尿素製剤がおすすめです。但し、炎症や傷がある場合は刺激になり、かえって良くない場合があるので注意しましょう。
② 保湿剤を使用する際の注意点
1.保湿剤を使用するのに適した肌の状態とは?
保湿剤を塗る際のポイントは「皮膚に水分が含まれた状態で保湿剤を塗る」ことです。入浴後5分以内に保湿剤を塗る、手洗い後肌がしっとりしているうちに保湿剤を塗るなど、皮膚に水分が含まれた状態で保湿剤を塗りましょう。
2.保湿剤はこまめに塗ろう
医師に塗る回数を指定されている場合は別ですが、保湿剤はこまめに塗ることが大切です。特に水仕事による手荒れの場合は、水仕事後は毎回保湿剤を塗るなど、こまめに塗るようにしましょう。
3.肌状態や使用箇所によって使い分けよう
保湿剤には種類があります。そのため、肌の状態や使用する箇所によって保湿剤を使い分けることが大切です。
③ まとめ