2018年8月12日日曜日

■睡眠薬はだんだん量を増やさないと効果がなくなるって本当!?

 
¢現在、使用されている睡眠薬は安全性が高く、くせになって量を増やさないとだんだん効かなくなるということはほとんどありません。




 

過去

現在

主な睡眠薬

バルビツール酸系睡眠薬等

ベンゾジアゼピン系や
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬等

特徴

優れた催眠作用を有するものの、繰り返し使用することにより薬剤の効果が減弱したり(耐性)、
止められなくなりやすい(依存性)。

安全性が高く、くせになって量をふやさないとだんだん効かなくなるということはほとんどない。
医師の指示に従って計画的に減らすことで止めることができる。


¢安全なお薬でも、自分勝手な判断で服用量を増やしたり、服用を中断したりせず、医師の指示に従いましょう。



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■徐々に睡眠薬の効果が弱くなり、量が増えるのが心配です。


¢現在、多く用いられている睡眠薬の中には、睡眠薬としての効果が減弱しやすいものと減弱しにくいものがあります。

¢また、効果が減弱しやすい睡眠薬の中でも、服用開始後の早い時期に減弱するものと、長期間を要するものがあります。

¢主治医は、不眠の状態を考慮して、最も適切と考えられる睡眠薬を処方しており、また効果が減ってきた場合には効果が減りにくい薬に変更するなどして、睡眠が十分とれるようにしています。

¢したがって、効果が減ったからといって、自分の判断で睡眠薬を飲む量を増やすことはしないでください。

¢睡眠薬効果くなってきたと感じたら必ず主治医に相談してください。

一般的にベンゾジアゼピン系薬に対する耐性は、作用時間の短い薬物ほど早期に出現しやすい。またベンゾジアゼピン系薬に比較して、非ベンゾジアゼピン系薬に対する耐性はより形成されにくい。またメラトニン作動薬は耐性が形成されにくい。



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