2017年3月16日木曜日

■先天性風疹症候群(CRS):妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

・妊娠前半期の風疹感染によって、出生児に白内障や緑内障、心疾患、感音性難聴(3主症状)、精神運動発達遅滞などが生じる可能性がある。発症率は、妊娠4週までは50%以上、58週は35%ときわめて高率である。
・婚前の女性で風疹の羅漢歴やワクチン接種歴が不明の場合は、妊娠前に風疹抗体検査を実施し、HI抗体で16倍以下の場合はワクチンの接種が推奨される。接種後3カ月間の避妊を指導する。
・妊婦へのワクチン接種は禁忌である。




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■妊娠前には風疹抗体検査をした方がよい!!

2017年3月14日火曜日

■風疹について

・感染経路は、飛沫および接触感染であり、潜伏期間は約23週間で、発疹出現の数日前から出現後57日間は感染力がある。2050%は不顕性感染となる。学校保健安全法では第二種に指定されており、出席停止期間は紅斑性の発疹が消失するまで。

・約23週間の潜伏期を経て、発熱(37.5℃以上)、リンパ節腫脹および顔面から始まって下方に広がる全身性の斑丘疹状の発疹が特徴。紅斑の色調は麻疹より淡く、融合傾向も少ない。発疹自体は3日程度で消退する。リンパ節腫脹は、頸部から耳介後部に著明で数週間持続することが多い。成人、特に思春期以降の女性で一過性の関節痛や関節炎がみられることがある。

・確定診断はEIA法によるIgM抗体の上昇、ペア血清でのEIA法IgG抗体価あるいはHI法による抗体価の4倍以上の上昇を確認する。

・特異的な治療法はなく、対症療法のみ。

・ワクチンによる予防が重要であるが、妊婦へのワクチン接種は禁忌である。




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