2017年3月9日木曜日

■睡眠改善薬(抗ヒスタミン成分:ジフェンヒドラミン)販売時の確認事項

▽鎮静成分や抗ヒスタミン成分を含有する医薬品の服用
⇒成分が重複し、作用が強く現れたり、副作用が発現しやすくなる恐れがあるため併用を避けさせる。

▽妊婦
⇒新生児に口唇裂、口蓋裂が現れる恐れがあるため服用させない。

▽授乳婦
⇒成分が母乳中に移行し、乳児が昏睡する恐れがあるため、服用させないまたは服用中の授乳を避けさせる。

15歳未満の小児
⇒神経過敏や中枢興奮などの副作用が発現しやすいため服用させない。

▽不眠症の診断を受けている
⇒医師による睡眠障害の治療を妨げる恐れがあるため服用させない。

▽排尿困難、緑内障、前立腺肥大がある
⇒抗コリン作用により病状が悪化する恐れがあるため医師に相談させる。

▽高齢者
⇒眠気が強く現れたり、副作用が発現しやすいため医師に相談させる。



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2017年3月8日水曜日

■不眠症に使用される漢方薬の使い分け

【入眠障害】
≪黄連解毒湯≫
体力中等度以上、のぼせぎみで顔色が赤く、いらいらして落ち着かない。

≪酸棗仁湯≫
体力中等度以下、心身が疲れ、精神不安、不眠症がある。

≪抑肝散加芍薬黄連≫
体力中等度以上、神経の高ぶりが強く、怒りやすい、いらいらなどがある。

【熟眠障害】
≪加味帰脾湯≫
体力中等度以下、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴う。

≪柴胡加竜骨牡蛎湯≫
体力中等度以上、精神不安、動悸、不眠、便秘などを伴う。

≪抑肝散≫
体力中等度、神経が昂り、怒りやすい、いらいら感がある。

【中途覚醒・早朝覚醒】
≪加味逍遥散≫
体力中等度以下、のぼせ感、肩こり、易疲労、精神不安やいらだち、便秘傾向がある。


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