2014年7月10日木曜日

■ニフェカラント(シンビット静注用50mg):抗不整脈薬

≪作用機序≫
心筋に存在するK+チャネルを抑制する。

≪適応≫
清明に危険があり、他の抗不整脈薬が無効か使用できないVFか無脈性VTに用いる。
難治性、あるいは、再発性のVF/無脈性VTにニフェカラントの投与を考慮してもよい。

≪用法≫
単回静注法:0.3mg/kgを5分かけて心電図の連続監視下に静脈内投与する。
維持静注法:単回維持法が有効で効果の維持が期待する場合、0.4mg/kg/時で心電図の監視下に静脈内投与する。

≪注意≫
QT延長症候群の患者にVT(Torsade de pointesを含む)を誘発する危険がある。
アミオダロンと併用するとQT延長作用が増強し、Torsade de pointesを誘発する危険があり、併用禁忌である。
十分な経験のある医師が、緊急対応可能な施設で使用する。


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2014年7月9日水曜日

■アミオダロン(アンカロン注250):抗不整脈薬

≪作用機序≫
K+チャネル、Na+チャネル、Ca+チャネル遮断作用を有する。
抗アドレナリン作用も有する。

≪適応≫
血行動態が安定した単形成VTに対しては、重症心不全や急性心筋梗塞の有無にかかわらずアミオダロンを使用することは理に適っている。
しかし、我が国ではVFと不安定VTが適応症として認可されている。
ショック抵抗性あるいは、再発性のVF/無脈性VTに、アミオダロン静脈内投与が推奨されている。
初回適応量は、300mg1回、追加投与量は150mgである。

≪注意≫
間質性肺炎、肝機能障害、Torsade de pointes、徐脈からの心停止などの重篤な副作用がある。十分な経験がある医者が、緊急対応可能な施設で使用する。
同一のラインで他剤を投与しない。
ポリ塩化ビニル製の輸液セットは使用しない(アミオダロンが吸着し、DEHP[フタル酸ジ-2-エチルヘキシル]を含むポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用するとDEHPが溶出する。)


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