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2016年5月27日金曜日

■狂犬病について

狂犬病は、ラブドウィルス科リッサウィルス属の狂犬病ウィルスによって引き起こされる急性ウィルス性農園である。年間55000人以上の人が死亡している。日本では、1950年に制定された狂犬病予防法で飼い犬への予防ワクチン接種が義務化されたことにより、国内患者数は激減し、1956年の感染例を最後に日本国内での感染例は確認されていない。海外からの輸入症例としては、1970年にネパールから帰国後発症した1例と2006年にフィリピンから帰国後発症した2例が報告されており、それ以降の国内での報告はない。犬のみの感染ではなく、人を含む全ての哺乳類が罹患し、発症するとほぼ100%死亡する疾患である。

≪原因≫
狂犬病ウィルスに感染している哺乳類の唾液を介して人に感染する。媒介動物は、犬だけでなく、猫やアライグマやスカンクやキツネやコウモリなどで、咬まれたり、傷口や粘膜を舐められたりすることで感染する。

≪症状≫
潜伏期間は咬まれた部位から中枢神経までの距離により異なり、多くは13ヵ月であるが1年以上の例もある。初期症状は、発熱などのかぜ症状と咬傷部位の腫れや痛みなどが210日続く。その後、急性神経症状として、水を飲もうとする時に喉の筋肉が痙攣するため水分摂取を拒否する恐水症や冷たい風が頬に当たって喉の筋肉が痙攣するため風を避ける恐風症という特異的な症状が210日続く。




≪相互リンク≫

2015年7月23日木曜日

■ナルコレプシーとは!?

≪ナルコレプシーの4徴≫
①睡眠発作:最も基本的な症状は日中の耐え難い眠気と居眠りが繰り返し生じること。居眠りの持続は、10〜20分。
②情動性脱力発作(カタプレキシー):発作的に起こる全身、または身体の一部に限局する筋緊張の低下あるいは消失する減少。持続は2〜3秒から数分以内であり、回復は速やか。発作中の患者の意識は清明である。情動の中で笑いが最もこの発作を引き起こしやすいが、驚愕、怒りなどでも起こる。
③睡眠麻痺:入眠時に生じる一過性の全身脱力症状。いわゆる金縛りのことである。持続は数分以内であり、患者はこの状態から自然回復する。
④入眠時幻覚:就寝後、間もなく、自覚的には目覚めているときに鮮明な現実感のある幻覚を体験する。

②、③、④の発現にはレム睡眠の機序が関与することから、レム睡眠関連症状という。
睡眠発作と情動性脱力発作の2症状が揃っていれば、臨床的にはナルコレプシーと診断。

≪ナルコレプシーの治療≫
規則正しい生活を送り、睡眠不足を避ける。

≪ナルコレプシーの症状と治療薬≫
▽夜間睡眠の改善
➡超短時間作用型・短時間作用型睡眠薬(ゾルピデム・ゾピクロン・トリアゾラム・ブロチゾラムなど)

▽昼間の眠気と睡眠発作
➡中枢神経刺激薬(メチルフェニデート・ペモリン・モダフィニル)

▽レム睡眠関連症状(情動性脱力発作・睡眠麻痺・入眠時幻覚)
➡三環系抗うつ薬(クロミプラミン・イミプラミン:レム睡眠を抑制する)


2015年6月23日火曜日

■熱中症とは!?



 

■熱中症とは!?
熱中症は高温環境下で起こる、
①体内の水分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)の欠乏
②高体温そのものによる臓器障害
の総称です。

■熱中症発生の要因
・気温が高い、湿度が高い、風が弱い。
・運動による体内での熱産生。
・加齢などによる体の放熱能の低下。
・体調不良(脱水・発熱)。
・心機能・腎機能の低下。
・既往症(脳血管障害、精神疾患、パーキンソン病など)
・暑い環境に対し、体が順応(慣れ)していない。
・通気性や吸収性が悪い服装。

■熱中症の発症状況
【発症時期】
地球温暖化により、年々真夏日の日数は増加し、都市部はヒートアイランド現象により熱帯夜の日数も増加しています。
【発症時間帯】
気温の上昇する午前11時前後と最高気温の時間帯は過ぎているものの、仕事の疲れがでやすい午後3時頃にピークがあります。夜間でも照明灯の下、スポーツや肉体労働に従事する人達の発症が増えています。

【年齢別・性別・状況別発症頻度】
年齢では10歳代と50~60歳代に2つのピークがあります。
男女別では老若男女、中年男性、高齢女性に3つのピークがあります。
最も男性の頻度が多いのが労働で、次いでスポーツ、日常生活の順となります。
男女合わせた平均年齢は、スポーツ24.6歳・労働46.5歳・日常生活59.2歳です。
発症時の天候は晴天が91.6%、場所は炎天下が76.9%と多くなっています。




≪相互リンク≫
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