2021年1月23日土曜日

■『薬』、『薬物』、『医薬品』、『薬剤』の違いは!?

薬には、さまざまな表現がありますが、これらの違いを知ってますか!?
これを調べるまで、薬剤師のぼくもよくわからなかったです。

『薬』:体に作用する物質、全てのもの。

『薬物』:生体に対してなんらかの作用をする化学物質のこと。薬の有効成分が抽出され、化学構造を明らかにしたもので、薬物動態や薬理ではこの表現が使われる。

『医薬品』:薬物から薬事法第2条によって次のように定義されている。
①日本薬局方に収められているもの。
②人または動物の疾病の診断や治療、予防に使用することを目的としているもので、機械器具等でないもの(医薬部外品および化粧品は除く)。

『薬剤』:医薬品製品の形態。製薬会社によってカプセルや錠剤などに加工された状態のもの。製剤ともいう。



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2021年1月20日水曜日

■ネオドパストンからECドパールへの切り替え換算は!?

 患者さんが、入院してきた時に持ってこられた持参薬を当院採用薬に切り替えたい時に、たまにこの事例ありますよね!!

 

≪ネオドパストンとECドパールの成分量≫

・ネオドパストンL100成分量:レボドパ100mg/カルビドパ10mg

ECドパール配合錠成分量:レボドパ100mg/ベンセラジド25mg

 

≪切り替え案≫

ネオドパストン(レボドパ/カルビドパ配合剤)ECドパール配合剤(レボドパ/ベンセラジド)の切り替えは、レボドパ量として効力比は、ほぼ11のため、同量のレボドパ量として切り替えて、様子を見て増減してください。

 レボドパ/カルビドパ配合剤とレボドパ/ベンセラジド配合剤とを比較した試験では、臨床効果で差を認めませんが、末梢性の副作用はレボドパ/カルビドパ配合錠の方が多いと報告されています

 

[引用文献]

    Rinne UK, et al. : Neurology 1979;29(12):1584-1589

    比嘉康宏 ほか:新薬と治療 198231(3)435-451



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2020年9月9日水曜日

■『ボスミン外用液』と『ボスミン注』の使い分けについて

【ボスミン外用液0.1%100ml/瓶】
 ・0.1%
 ・手術時の局所出血の予防と治療の適応あり
 ・開封後の安定性→28日間は安定
 ・100ml1瓶で、薬価が1200円

【ボスミン注0.1%1ml/アンプル】
 ・0.1%
 ・手術時の局所出血の予防と治療適応あり。
 ・1ml 1Aで、薬価が94円

 どちらも同じ濃度で、鼻骨骨折などに対する局所出血の予防治療には、適応があります。使用する液量に応じて、使用する剤形を選択していただけたらと思います。
 少量しか使用していない、また外用液を月に1回ぐらいしか使用せず残った液を廃棄するのであれば、注射液を使用していただいた方が経済的です。


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2020年8月3日月曜日

■医薬品の管理の重要性

¢医薬品は他の製造物と異なり、直接、人の生命に関わる。
¢医薬品は高額であり、在庫が多すぎると品質の低下や浪費(有効期限切れ)になり、病院・薬局の経営に影響する。
¢必要なものが在庫されていないと、投薬ができないため治療に影響が起きる。
¢麻薬・毒薬・劇薬・向精神薬・覚せい剤・覚せい剤原料・血液製剤・輸血用血液製剤などは一般医薬品と区別して法規制の中で管理を行わなければいけない。

2020年6月16日火曜日

【ロキソニンvsセレコックス】鎮痛効果・服用回数・胃腸障害発現頻度・薬価について比較しました。

[鎮痛効果]
ロキソニン≒セレコックス

[服用回数]
ロキソニン1日3回
セレコックス1日2回

[胃腸障害の副作用発現頻度の高さ]
ロキソニン:副作用出やすい>セレコックス:副作用出にくい

[薬価:薬代]
ロキソニン(60) 13.40円/錠<セレコックス(100) 69.00円/錠


どっちを飲むかと言えば、
 『ぼくは胃薬と一緒に、ロキソニンを飲みます!!』



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