2019年7月29日月曜日

■肝臓の位置と働き

肝臓は、人体の右上腹部、横隔膜の下にある人体最大の臓器(重さ1.2kg)です。
肝臓には、酸素が運ばれる肝動脈と呼ばれる門脈、そして栄養素やたんぱく質を全身へ送る肝静脈と呼ばれる血管が通っています。
肝臓は、これらの血管を通って入ってくる酸素や栄養素を使って、栄養素の代謝・貯蔵、たんぱく質の生成、有害物質(アンモニアなど)の解毒などの役割を果たしています。
このように、肝臓は生命維持にとても重要な臓器なのです。

<肝臓の働き>
①栄養素の代謝・貯蔵
②たんぱく質の生成
③有毒物質の解毒・排泄 




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2019年6月23日日曜日

■離職率の計算方法

離職率の計算方法
「当該期間に離職した人÷当該期間の在籍者の人数×100

離職率は一定の期間内に「退職した人(分子)」を「在籍している人(分母)」の人数で割って、『100』をかけたもの。
  
≪ケース別の計算例≫
【ケース1
 社員200名の会社で、1年の間に5人の離職者がいる場合
5÷200×1002.5」離職率=2.5
 
【ケース2】新入社員を20人採用、1年の間に5人が離職した場合
5÷20×10025」離職率=25

【ケース3】新入社員を20人採用、3年の間に5人が離職した場合
5÷20×10025」離職率=25

【ケース4】中途入社で5人採用、3カ月の間に1人が離職した場合
 1÷5×10020」離職率=20

このように、離職率は、計算する期間をいつに定めるのか、対象者を誰にするかで変わります。

一般的には、年度初めからの1年間で離職率を計算することが多いです。




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2019年5月29日水曜日

■タリージェの開発の経緯は!?

タリージェ錠(一般名:ミロガバリンベシル酸塩)は、第一三共株式会社が創製した電位依存性カルシウムチャネルα2δサブユニットに対するリガンドであり、新規の末梢性神経障害性疼痛治療剤です。α2δリガンドはシナプス前終末においてカルシウムイオンの流入を減少させ、興奮性神経伝達物質の放出を抑制することで痛みの緩和をもたらすと考えられています。本剤は、α2δサブユニットに強力かつ特異的に結合することで鎮痛作用を発揮します。また、神経障害性疼痛モデル動物を用いた検討では、疼痛閾値の上昇作用が示されました。


 
神経障害性疼痛は、国際疼痛学会により「体性感覚神経系の病変や疾患によって引き起こされる疼痛」と定義されており、原因となる神経の損傷部位の解剖学的な位置によって「末梢性神経障害性疼痛」と「中枢性神経障害性疼痛」に分類されます。末梢性神経障害性疼痛には、糖尿病性末梢神経障害性疼痛(diabetic peripheral neuropathic painDPNP)、帯状疱疹後神経痛(post-herpetic neuralgiaPHN)や、その他神経根障害等の多くの疾患が含まれます。日本で糖尿病が強く疑われる人は約1,000万人と推測されており、糖尿病患者さんのうち、DPNPを有する割合は約922%と報告されています。また、日本における帯状疱疹の年間発症数は約60万人とされており、そのうち、PHNを有する割合は1025%と報告されています。したがって、日本でも多くの患者さんが末梢性神経障害性疼痛を有していると考えられます。 

本剤は、第Ⅰ相試験で良好な忍容性、経口吸収性が確認された後、日本を含むアジア地域での国際共同試験として、DPNP患者さんを対象とした第Ⅱ相試験、DPNP患者さん及びPHN患者さんをそれぞれ対象とした第Ⅲ相試験を実施しました。その結果、本剤の有効性が検証され、安全性が確認されたことから、製造販売承認申請を行い、20191月に末梢性神経障害性疼痛を効能・効果としてタリージェ錠2.5mg5mg10mg及び15mgの承認を取得しました。

(第一三共社より)
 



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■タリージェの食事の影響は!?

タリージェの吸収速度は食事により低下しますが、その影響は限定的であり、食事の有無によらず服薬可能と考えられました。
<外国人データ:タリージェインタビューフォーム>
タリージェの用法・用量における食前・食後の指示はありません
 
 

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2019年5月28日火曜日

■タリージェの特徴

1)電位依存性カルシウムチャネルα2δ-1サブユニットに強力かつ持続的に結合(in vitro)し、鎮痛効果を発揮する国産の新規末梢性神経障害性疼痛治療剤。

2)日本人を含むアジア人を対象とした第Ⅲ相臨床試験で、優れた鎮痛効果を示している。

3)タリージェ30mg/日群では、投与開始1週目から平均疼痛スコアの低下を示している。

4)日本人を含むアジア人を対象とした第Ⅲ相臨床試験(長期投与期)において、52週にわたり鎮痛効果が維持されたことが確認されている。

5)臨床試験における副作用の発現状況は以下のとおり。
▽糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP
日本を含むアジアで実施したDPNP患者を対象とした臨床試験において、854例中267例(31.3%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。主な副作用は、傾眠107例(12.5%)、浮動性めまい77例(9.0%)、体重増加27例(3.2%)等でした。〔承認時〕

●帯状疱疹後神経痛(PHN
日本を含むアジアで実施したPHN患者を対象とした臨床試験において、553例中241例(43.6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められました。主な副作用は、傾眠110例(19.9%)、浮動性めまい65例(11.8%)、体重増加37例(6.7%)等でした。〔承認時〕

重大な副作用として、めまい(頻度不明)、傾眠(頻度不明)、意識消失(0.1%未満)、肝機能障害(頻度不明)があらわれることがある。





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