2017年4月12日水曜日

■タミフルとラピアクタが、インフルエンザに効かない!?

 インフルエンザウィルスのAH1N1のなかに、タミフル耐性となるアミノ酸変異H275Yをもつウィルスが出現し、増加傾向にある。また、H7N9にもタミフル耐性が報告されている。これらの耐性ウィルスはラピアクタにも耐性を示すが、リレンザとイナビルには感受性があり、今後は耐性情報を考慮した薬剤の選択が求められる。



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2017年4月5日水曜日

■妊婦へビタミンAは禁忌!?


 ビタミンAは皮膚や粘膜、目を健康に保つ効果があるビタミンで、妊娠中でも欠かせない栄養素です。しかし、ビタミンAは脂溶性のために、水溶性の葉酸などが尿で排出されるのと異なり、過剰摂取は体内にビタミンAを蓄積してしまいます。 妊娠初期の妊婦が過剰摂取すると、胎児の先天奇形のリスクはが高まると云われます。
 ビタミンAがなぜ妊婦に悪いの!?

 まずは、ビタミンAの働きを説明しましょう。ビタミンAの主な作用は、視覚作用と全身作用に分けられます。ビタミンAは、視覚調整に関与しているため、不足すると夜盲症になります。夜盲症とは鳥目とも呼ばれていますが、暗さに目が慣れるのがおそくなり、暗いところで見えにくくなります。また、細胞の分化や発生,生物の正常な成長促進作用や皮膚粘膜形成などにも関与しているため、皮膚の乾きや丘疹ができたり、粘膜の抵抗性が低下して感染症にかかりやすくなります。したがって、体にとっては必要不可欠です。

 なぜ、ビタミンAが妊婦に悪いのでしょうか!?

 ビタミンAのもう1つの働きとして、骨格の配置や形を決める遺伝子や骨格のパターン形成を制御する遺伝子の制御に関与していると言われています。したがって、骨格形成に関わる胎児期に、ビタミンAが過剰に存在すると、遺伝子の制御が乱れてしまい、骨奇形を生じてしまいます。これがビタミンAによる催奇形性のメカニズムです。

 どれだけ摂取するとまずいのでしょうか!?

 ビタミンAの奇形発症率は、1日あたりの摂取量が1.5mg5,000IU IUは国際単位で1IU0.3μg)以上で1.3%、4.5mg15,000IU)以上で3.0%という報告があります。この量は、普通の食生活では、通常摂り得ない量なので特に心配する必要はありません。サプリメントなどにより、必要以上に摂らなければ大丈夫です。ちなみに、ビタミンAの所要量は成人において男性0.6mg2,000IU)女性0.54mg (1,800IU)となっています。

 妊娠初期(3ヶ月まで)の妊婦や妊娠の可能性のある女性は、ビタミンAの過剰摂取により、胎児に奇形が発症することがありますのでサプリメントなどは控えること。また、治療によりビタミンAを服用中の方は、妊娠する前に必ず医師・薬剤師に相談すること。




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■感染症サーベイランスとは!?

感染症サーベイランスは、感染症の発生状況を調査・集計することにより、感染症の蔓延と予防に役立てるシステムのことである。



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2017年4月4日火曜日

■外来化学療法加算1の施設基準(一部抜粋)

・化学療法を実施するための専用ベッドを有する治療室を保有している。
・化学療法の経験を5年以上有する専任の常勤医師が勤務している。
・化学療法の経験を5年以上有する専任の常勤看護師が化学療法を実施している時間帯において常時当該治療室に勤務している。
・化学療法に係る調剤の経験を5年以上有する専任の常勤薬剤師が勤務している。
・急変時などの緊急時に当該患者が入院できる体制が整っている。
・実施される化学療法レジメン(治療内容)の妥当性を評価し、承認する委員会を開催している。



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■外来化学療法加算2の施設基準(一部抜粋)

・外来化学療法を実施するための専用ベッドを有する治療室を保有している。
・化学療法の経験を有する専任の常勤看護師が化学療法を実施している時間帯において常時当該治療室に勤務している。
・当該化学療法につき専任の常勤薬剤師が勤務している。
・急変時などの緊急時に当該患者が入院できる体制が整っている。



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