2014年11月20日木曜日

■イントラリポス保険請求切られました!!

イントラリポス注、保険請求で切られました。

◆イントラリポス注
・脂肪乳剤である。
≪特≫
高カロリー補給。
蛋白節約作用。
必須脂肪酸の補給。
n-6系のリノール酸が50%以上。
n-3系脂肪酸の含有量が少ない。
≪適応≫
術前・術後、急・慢性消火器疾患、消耗性疾患、火傷(熱傷)・外傷、長期にわたる意識不明時における栄養補給
≪禁忌≫
重篤な肝障害・血液凝固障害・ケトーシスを伴った糖尿病・血栓症・高脂血症
≪注≫
小児ではできるだけゆっくり(0.08g/kg/時以下の速度で)注入。
高脂血症になるのを防ぐため、時間をかけて投与。
他の薬剤を混合しない。
また血漿増量剤(デキストランなど)の投与96時間までは本剤の投与を避ける。
≪相互作用≫
ワーファリン↓

今回の、症例は絶食患者様にTPNを施行中。
絶食患者様に脂肪の補給という目的で投与しました。
20%イントラリポス注100mlを投与。

保険請求で削られました!!
なぜ!?
いろいろカルテ情報などを調べていると、病名の中に【高脂血症】との記載がありました。
脂肪乳剤は、高脂血症患者禁忌ですね。
確かに絶食になる前は、高脂血症であり高脂血症治療薬の内服薬を投与していました。
しかし、絶食になり、高カロリー輸液の投与のみとなったら、脂肪乳剤投与を検討するでしょ!!
静脈栄養における脂肪乳剤は、エネルギー源・必須脂肪酸補給源として重要であると思います。
糖質過剰による炭酸ガスの産生を抑制する効果、炭水化物過剰による脂肪肝の抑制効果もあると思います。
高脂血症とはいえ、脂肪を全く投与しないと必須脂肪酸が欠乏してしまいます。
『あなたは、脂肪を全く摂らない生活ができますか!?』

まっ脂肪乳剤を投与する患者様の病名にも注意が必要ですね。



≪関連記事≫
■脂肪乳剤は、基本末梢投与です。
■イントラリポス保険請求切られました!!
■脂肪乳剤投与の役割

2014年11月5日水曜日

■血液凝固阻止剤『リコモジュリン点滴静脈注用12800』

≪商品名≫
リコモジュリン点滴静注用12800

≪一般名≫
トロンボモデュリン アルファ

≪製造販売≫
旭化成

≪効能・効果≫
汎発性血管内血液凝固症(DIC)

≪用法・用量≫
通常、成人には、トロンボモデュリン アルファとして11380/kgを約30分かけて点滴静注する。

≪注射液の調整法≫
1バイアル(12800)当たり2mlの日局生理食塩液で溶解し、この溶液から患者の体重に合わせて必要量をとり、日局生理食塩液100mlに希釈し、点滴静注する。

≪投与速度≫
30分かけて点滴静注すること

≪特性≫
▽世界初の遺伝子組み換えヒトトロンボモデュリンである
▽新しい血液凝固調節作用メカニズムを有している
▽ヘパリンに対してDIC離脱率で非劣性が検証された
▽1日1回30分の点滴静注で効果を発揮する

≪作用機序≫
DICは、感染症、悪性腫瘍、外傷、婦人科疾患などで高頻度に発症する病態である。
播種性に全身の微小血管内に血栓が形成され、その結果、虚血などにより臓器障害をきたすとともに、凝固因子の消費性低下と二次線溶亢進により著名な出血傾向を示す症候群である。
感染症では、細菌内毒素(エンドトキシン:リポポリサッカライド;LPS)の生体内侵入により活性化された白血球や血管内皮細胞などに凝固惹起因子の組織因子(TF)が発現して発症する。また、悪性腫瘍では、化学療法などによって化学療法などによって腫瘍細胞が崩壊してTFが放出され、DICの引き金になることもある。
リコモジュリンは、トロンビンによるプロテインCの活性化を促進する。生成した活性化プロテインC(APC)は、プロテインSを補酵素として凝固促進因子の第Ⅴa因子と第Ⅷa因子を分解(不活化)し、トロンビンの生成を抑制して、凝固反応を阻害する。



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2014年11月3日月曜日

■イメージトレーニングの練習

腹式呼吸をしながら、言葉を読んだあと目を閉じて5秒かけてそのシーンを脳裏に描きましょう。
1.   家族の顔
2.   レモン
3.   温かいシャワー
4.   冷たいプール
5.   うなぎのにおい
6.   大好きなアイスクリームの味
7.   飛行機の爆音
8.   花火
9.   太ももを思いきり指でつねられた
10.梅干しの味

1:まったくイメージできない。2:ぼんやりイメージできた。3:ふつうにイメージできた。4:かなり鮮明にイメージできた。5:リアルにイメージできた。≫




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2014年10月21日火曜日

■ビオフェルミン錠

≪組成≫
ビオフェルミン錠剤は、1錠にビフィズス菌12mgを含有する。

≪効能・効果≫
腸内細菌叢の異常による諸症状の改善

≪用法・用量≫
通常、成人1日3〜6条を3回に分割して経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

≪ビフィズス菌の特徴≫
・ヒト腸管由来の偏性嫌気性菌で主に小腸下部〜大腸に分布している。
・ヘテロ乳酸発酵により乳酸および酢酸を産生する。
・腸への定着性に優れた菌株である。

≪腸内菌叢の変動要因≫
・体調不良
・加齢
・ストレス
・食事、環境の変化
・薬物

≪腸内菌叢の正常化≫
ビオフェルミン錠投与により、ビフィズス菌が、乳酸・酢酸を産生し、腸管内を酸性に保ち、有害菌の増殖を抑制する。
▼下痢を改善
ビフィズス菌が、腸管上皮細胞に付着することで、有害菌の定着を抑制する。
▼便秘を改善
ビフィズス菌の菌体自体が繊維の働きをし、有害菌を排出する。



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2014年10月3日金曜日

■代表的な抗血小板薬の薬理作用と作用持続期間

≪成分名≫                ≪製品例≫  ≪作用機序≫                  ≪作用持続期間≫ ≪作用≫
アスピリン                    :バイアスピリン:COX1阻害によるTXA2合成阻害                    :7〜10日     :不可逆的

イコサペント酸エチル :エパデール     :アラキドン酸代謝の競合的阻害によるTXA2の   :7〜10日            :不可逆的
                       :合成阻害                       

クロピドグレル硫酸塩 :プラビックス    :血小板のADP受容体(P2Y12)に不可逆的    :7〜10日    :不可逆的
 
                       :に結合し、血小板凝集を抑制            

シロスタゾール            :プレタール      :PDE3活性を選択的に阻害して、血管を      :約48時間   :可逆的
                       :拡張し、血小板凝集を抑制              

チクロピジン塩酸塩    :パナルジン     :アデニル酸シクラーセ活性を増強し血小板内cAMP  :8〜10時間  :不可逆的
                        :産出を高め、血小板凝集能と放出能を抑制゙ 

ベラプロストナトリウム:ドルナー         :プロスタサイクリン受容体を介して、血管を拡張し、  :約8時間        :可逆的
                        :血小板凝集を抑制                
                             



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