2015年4月5日日曜日

■認知機能低下を誘発しやすい薬剤・Anticholinergic Risk Scale

≪薬剤に誘発される認知機能低下≫
中枢神経系の有害事象を生じやすい薬剤は、向精神薬ですが、なかでも抗コリン作用をもつフェノチアジン系抗精神病薬、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬、三環系抗うつ薬の危険性が高いとされている。
認知機能の低下には一剤ずつの抗コリン作用ではなく、服用薬の総抗コリン不可が重要とされ、Anticholinergic Risk Scaleというコリン作用性有害事象を示す薬剤一覧も利用されている。

≪認知症機能低下を誘発しやすい薬剤≫
▼向精神薬
・抗精神病薬
・催眠薬・鎮静薬
・抗うつ薬

▼向精神薬以外の薬剤
・抗パーキンソン病薬
・抗てんかん薬
・循環器病薬(降圧剤、抗不整脈薬、利尿薬、ジギタリス)
・鎮痛薬(オピオイド、非ステロイド抗炎症薬)
・副腎皮質ステロイド
・抗菌薬、抗ウィルス薬
・抗腫瘍薬
・泌尿器病薬(過活動膀胱治療薬)
・消火器病薬(H2受容体拮抗薬、抗コリン薬)
・抗喘息薬
・抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)

≪Anticholinergic Risk Scale≫
▼3点
・アミトリプチン
・アトロピン製剤
・イミプラミン
・オキシブチニン
・クロルフェニラミン
・クロルプロマジン
・シプロヘプタジン
・ジサイクロミン
・ジフェンヒドラミン
・チオリダジン
・チザニジン
・トリフロペラジン
・ヒドロキシジン
・ヒヨスチアミン製剤
・フルフェナジン
・プロメタジン
・ペルフェナジン
・メクリジン
・benztropine
・carisoprodol
・thiothixene

▼2点
・アマンタジン
・オランザピン
・シメチジン
・セチリジン
・トリプロリジン
・トルテロジン
・ノルトリプチリン
・バクロフェン
・プロクロルペラジン
・ロペラミド
・ロラタジン
・clozapine
・cyclobenzaprine
・desipramine

▼1点
・エンタカポン
・カルビドパ-レボドパ
・クエチアピン
・セレギリン
・トラゾドン
・ハロペリドール
・パロキセチン
・プラミペキソール
・ミルタザピン
・メトカルバモール
・メトクロプラミド
・ラニチジン
・リスペリドン
・ziprasidone



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2015年4月3日金曜日

■ヘパリンナトリウム1万単位の針を刺した後の開封後の安定性は!?結局いつまで使っていいの!?

ヘパリンナトリウム注には、保存剤が含まれていないため、開封後はその日中に使用してください。
一般的な目安として、保存剤が含まれているものは開封後、冷所保存にて7日以内に使用してください。
保存剤が含まれていないものは開封後、その日中に使用してください。



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